• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
春のケーキ

春のケーキ

ono

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★12
4人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 馬村 ありん
    953件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    近世イギリスの香りがする恋愛譚

    ギリシア神話「ハデスとペルセポネ」を題材にした近世イギリスの恋愛譚です。

    コレー・スプリングは、ハイデス・ウィンター卿の屋敷「冥府の館」 でメイドをしていた。甲斐甲斐しく働き、主人にも働きぶりを認められる。しかし、ウィンター卿から求愛されたレコーは激しく動揺するのだが……。

    悲劇として語られがちな「ハデスとペルセポネ」を温かな解釈で描きます。コレーの葛藤に胸が痛みました。身分違いの恋は禁忌なのか、純愛なのか。それは己の心に問いかけるしかないのです。

    細やかな近世イギリスの描写の数々は、読者をその次代へ連れて行ってくれます。コレーが作業場で準備をするシーンがとても印象に残っています。また、題材となっているケーキのシーンはとても細やかなディティールで描かれます。

    心ときめくようなドラマティックな恋愛譚でした。

    • 2026年3月18日 23:20