凄絶な想像力と圧巻の現実描写を、極上のユーモアと共に、冷笑にも熱血にも寄らず、神仙のような立ち位置で紡いだ、奇跡のような一作。ネット小説で読んだからこそ、読後十五分の私は呆然として何も言えなくなり、ぼろぼろ泣いた目を擦りつつこうしてレビューを書き込んでいるんですが、正直、ネット小説の中だけにいていい才能と技術じゃないです。とっととメフィスト賞とか山田風太郎賞、山本周五郎賞とかをとって、受賞スピーチで大宅賞なら喜んで受賞したんですが……とか言って物議を醸してください。
ここにあるのはただ、ただただ、我々の物語です。とびきりにふざけていて、誰にもマネできないほど誠実で、一つとしてウソのない、虚構のみで作られた、現実のかけらでできている真実です。つまるところ、小説です。ネット小説です。最高の。