レシェルは女性占い師であった前世で得た財産とも呼べる知識、経験、それからノリを活かし、異世界でも人気星詠み師として活躍していた。
運命や星は詠むまでもなく手に取るようにわかる天才肌のレシェルにも、たった一人ノアという少女の星だけは詠めなかった。
ノアの依頼も恋愛絡みであったが、占い稼業は雑談がかなりのウェイトを占めているのと、恋愛相談は前世の知識で対応可能だったために、ノアが毎週レシェルの元を訪れても話題に困ることはなかったが、レシェルは次第にノアを意識していることに気付き――。
一般的にはよくないものであるはずの嘘や口実も、恋を実らせるための努力だとすれば存外悪くない、むしろかわいいものかもしれないと思わせてくれる、さわやかで甘酸っぱいラブコメディ。
友達のような雰囲気、互いを思いやる優しい距離感の2人の運命が重なるまでを、覗いてみてはいかがだろうか。