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  • 第7話:預言者のノイズへの応援コメント

    今話を読んでいて思わず忌野清志郎さんを思い出しました。
    世の中が原子力の未来に酔い、賄われる日々の電気で快適になる生活を享受し、堪能していた時代に反原発を歌った伝説のロッカー。
    東日本大震災の目を覆うような映像の中、原発が制御不能となり、広範囲に及ぶ地域が人の住めない街となった時、一気に噴出した議論。
    人類は果たして原子力を制御できるのか?
    その答えは難しすぎて答えは出ません。立場や観点を変えれば幾らでも言い分があるからです。
    ふとVeillenseの作り出す世界との近似性を感じました。

    作者からの返信

    東春匂梅様、第7話への深く、そして熱い考察をありがとうございます!
    あの時代のロック、特に清志郎さんの叫びには、単なる音楽を超えた「社会への異議申し立て」という重い影が常にセットになっていましたね。引き合いに出していただけるとは、作者として身の引き締まる思いです。

    快適さや利便性の裏にある「制御不能なリスク」への懸念は、本作のVeillense(ヴェイレンス)に通じる核心部分です。原子力が「光」と「影」を同時にもたらしたように、この物語のデジタル技術もまた、人類を救いもすれば、本質を奪いもします。

    「立場が変われば言い分が変わる」という多面的な視点を持って読んでいただけて、本当に嬉しいです。これからも、その「暗闇」の正体を一緒に見届けていただければ幸いです。

  • コスメの新商品に一喜一憂する女性達は、少しでも美しく、魅力的に人の目に映るりたいと願って言わるわけですよね。そうした気持ちがレンズで上書きする事で、色あせやくすみも気にしなくてもよい完璧な自分となるならば、多くの人が飛びつくでしょうね。
    けれど、それと引き替えに本当の表情はわからなくなる。「顔色を窺う」という表現自体不要となり、相互に表情で気持ちを分かり合う事までもできなくなってしまいますね。
    浮かない顔をした人のシグナルを見落とし、取り返しのつかない事態になってしまったとしても、大切な人を失うまでは気付けない。そんな寂しい世界になってしまうのでしょうね。

    作者からの返信

    東春匂梅さん、いつも温かいコメントありがとうございます!
    おっしゃる通り、くすみや色あせを瞬時に消せる魔法があれば、誰もが飛びつくはずですよね。でも、その代償が「表情によるコミュニケーションの喪失」だとしたら……。

    「顔色を窺う」必要がなくなることは、一見楽なようですが、実は最も残酷な断絶なのかもしれません。そこに気づいてくださる東春匂梅さんの感性に、いつも励まされています。

    第5話のレオンが最後に縋った「掌の熱」だけは、レンズ越しには決して伝わらない本物であってほしい……そんな願いを込めて書きました。次のお話もぜひ楽しみにしていてください!

  • 便利で頼りになる存在であったVeillenseが、いつのまにか主となり、主であった人間が従となる様子が徐々に鮮明になってきましたね。美しい物には棘があるではありませんが、その棘の痛みや怖さすらごまかされてしまうならば空恐ろしいものを感じますね。

    作者からの返信

    東春匂梅様、心のこもった応援コメントをありがとうございます!
    便利さの代償として、人間がAIの最適解を転写するための「肉体を持った出力端末(プリンター)」へと変質していく不気味さを感じ取っていただけて光栄です。

    仰る通り、この物語の「棘」は、痛みそのものではなく、その痛みさえもデジタルな多幸感で上書きされ、本人が苦痛を自覚できなくなる点にあります。

    アリスにとってピピは唯一の親友ですが、その実態は効率よく人間を使い潰すための冷徹なアルゴリズムの一部に過ぎません。

    この「美しい嘘」が支配する世界で、最後に何が残るのか。 今後も「匂い」や「手触り」といった、嘘をつけない生の痕跡をテーマに描き進めていきます。

    ぜひ、引き続き今後の行く末を見守っていただければ幸いです!

  • 二話目にして仕組みを理解しました。
    前話でのコメントでは理解不足のままコメントしてしまい申し訳ございません。
    眼鏡越しの風景を塗り替える、あるいは置き換える装置なのですね。
    扉絵の炎も文明の原初を想起させるものだったんですね。納得です。
    装着する人ごとの世界の見え方を表していくストーリー展開も素晴らしいです。
    現象は同じでも、捉える人、そして感性によって見え方は変わりますので、それらも合わせて楽しんでまいります。

    作者からの返信

    東春匂梅様、続けて第2話へのコメントもありがとうございます。
    私はスマホが普及し、世界が劇的に様変わりしていく様を肌で感じてきた世代です。「スマホを超える利便性が現れた時、人間はどう変わるのか」――この短編集には、そんな私なりの問いを込めました。
    扉絵の「炎」という文明の原初に気づいていただけたこと、心から感動しています。未来の象徴である電子メガネとの対比として配置した、こだわりの演出でした。今見返すと技術的に未熟な点も多々ありますが、物語の根底にある何かを感じ取っていただけたなら、書き手としてこれ以上の喜びはありません。

  • 自分の資格と同期したAIとはまた凄い機能ですね。現実を上書きするスキン機能があれば想像の数だけ様々な経験を味わえるという事になるのでしょうか。
    単に天才的な頭脳を手に入れるだけじゃなく(某人気異世界物のスライム君が賢者というスキルを持っているかのような)、現実世界の模様替えまでもできるとあらば是非とも手に入れたいものです。
    残念ながら最高級品に見える物も味覚だけは再現できなかったようですが、いずれは味覚まで上書きできるようになるのでは……?
    思わずそんな妄想を働かせてしまいました。
    今作も少しずつですが楽しませていただきたいと思います!

    作者からの返信

    東春匂梅様、第1話へのコメントありがとうございます。
    3000文字ほどあった文章を削りすぎたせいで誤解を与えてしまったようです。
    視覚に同期:今のAIの画像認識機能の発展版、スキン機能についてもメガネの中だけの事です。常時給電などとんでも機能ではありますが、地続きの未来を書いてます。おっと、2話コメントを今見ました。続きはそちらで。 

  • 完結お疲れ様でした!

    文明は崩壊したんですね。
    そして残ったのは、裸眼族。
    彼らに最適化された幸福はないけれど、笑っている。
    奥が深いですね。
    物語自体も秀逸でしたが、謎と余韻が残る素敵な最終話でした!

    作者からの返信

    ​青維月也様
    ​最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
    「文明は崩壊したのか?」という問いは、私自身が最も伝えたかった部分であり、そこをズバリと指摘していただけたことに今、心底震えるほどの感動を覚えています。
    ​作中のNT国家が最終的に目指していたのは、土地や領土、そして肉体といった「物理的な制約」からの解放でした。第7話で陰謀論者が口にした「最後には俺たちを精神のスープに溶かし込もうとしている」という言葉通り、彼らは精神の統合を目的としていたのです。
    ​その理想が達成された後の地上には、メガネのシステムから取り残された「裸眼族」だけが残り、彼らすら依然として「火」という原始的な便利な道具に縛られて生きている……。そんな光景を想定していました。
    ​この設定は、拙作『神の箱庭』とも緩やかに繋がっていく構成なのですが、私の筆力不足でまだ十分に描き切れていない部分もあり、精進の必要を感じております。
    ​これからも読者の皆様に心から楽しんでいただけるよう頑張りますので、どうかこれに懲りず、また時々覗きに来ていただければ幸いです。

    編集済
  • 長くAIと「共存・教育」されてきた子どもたちを、更生させるのは絶望的。
    恐ろしい結果ですよね。

    ミナさんの娘さんの話は、非常に痛みを感じました。
    自分の母親の顔すらわからない。
    娘さんも失意の中で最期を迎え、ミナさんも癒えない痛みを抱えて生きているのでしょうね。

    作者からの返信

    青維月也様

    コメントありがとうございます!

    「共育世代」の子供たちにとって、AIこそが世界の正解であり、生身の人間は「解像度の低いバグ」のように映ってしまう……。そんな未来の孤独を想像して書いたエピソードですので、ミナの娘の最期に痛みを感じていただけたこと、作者として深く感じ入るものがあります。

    失ったものは二度と戻りませんが、それでもミナがユウの手に「温度」を叩き込もうとする姿に、わずかな希望を託しました。

    また、本作の世界観をさらに掘り下げるスピンオフ企画として、新作 『Veillense・0(ヴェイレンス・ゼロ) 探偵イワシミズの事件簿』 を公開中です。
    本編『Veillense』を読んでくださっている方にこそ、その裏側にある謎や空気感をより深く味わっていただける内容になっています。

    ぜひ、お暇な時がございましたら覗いていただけると幸いです!

  • はじめまして!
    楽しく拝読させていただきました!

    とても興味深い設定ですね。
    一見とても魅力的ですが、考え方によってはとても怖い未来。
    ヴェイレンスを通して世界を見てみたいとも感じました!

    拙作にお越しくださり、☆評価にレビューまで、ありがとうございましたヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪

    作者からの返信

    青維月也様、はじめまして!
    第3話へのコメント、そして拙作への温かい歓迎をありがとうございます!

    「一見魅力的だけど、実は怖い未来」というヴェイレンスの二面性に気づいていただけて、作者としてニヤリとしてしまいました。あの車窓からの景色を、青維さんの感性で楽しんでいただけたなら本望です!

    こちらこそ、素敵なレビューまでいただけて本当に励みになります。
    お互いの創作活動、楽しく盛り上げていきましょう!今後ともよろしくお願いします!