「遭遇②」
視点戻って華蓮サイド。
「カレンさ、遊撃するにしても前線の討伐が終わるのを待つにしてもノワールになっておいたほうが良いんじゃない?そのままじゃ何かあっても動けないと思うけど。」
「それは…そうかも。力が付いてきて心に余裕が生まれたのかその考えに至れなかったな、反省。そして変身。」
「ギンジさんもカレンさんも後ろとはいえ戦地なの忘れてません?」
ガロウズの発言もそこそこに、華蓮の身体が輝きノワールへ変身した。
「…もしかしてノワールって前より強くなってる?佇まいとか雰囲気とか変わった気がするんだけど。」
「結構レベル上がったよ、この前なんかとんでもないやつと戦ってさあ…「ストッ」そうそうこういう格好した魔族で………え?」
空から降りてきたのは軍服を着て、青いマントを翻し、1週間前にも会った魔王軍の軍長アキナだった。
「魔物の大群に戦力を引きつけて、中心のナーベル王国を密かに崩して、勇者やら物流やらを壊す予定だったが…空を移動していたら下に光が見えてな、戦力が控えていたら作戦も遂行出来ないから先に倒しにきた!」
胸を張って両腕を外側に広げて宣言する。
「めっちゃ話してくれるじゃん。思ったより良い人?いや魔族?」
「俺は作戦を立てて正々堂々と街を、勇者を壊すと決めているんだよ。まあお前たちがいなければそのまま街へ行っていたがな!」
「僕たちが門の前にいて良かったね、強い人だろうけどあっちは1人でこっちは3人だしいけるかもね。」
「いやいや、1人で街に突撃するようなバカではない。『空を移動していたら』と言っただろう?」
アキナはニヤリと笑うと空から2つの影がアキナと横に降り立つ。
1人はピンクの長髪の羊角の魔族のマナ・ミラージュ。
もう1人、いや1匹は以前とは違う紫色に変貌し体長2メートル程の大きさの飛龍、1週間前にダンジョンで作られた飛龍だった。
「これで3対3だな!」
「お2人とも、アキナは私に任せてください。あいつには借りがありますので…。」
「了解です、よろしくお願いします。」
「アキナが強そうなスリムね、じゃあ私がローブの子をやるわ。」
「良いだろう、ならば飛龍はノワールとだな。こいつは以前作ったときより強く凶暴になっている、お前がもし強くなっていたとしても手に余るだろうな!」
こうして対戦相手が決まり、前線とも劣らない戦闘が後衛でも始まるのだった。
◯対戦カード
マナ・ミラージュ対ギンジ
アキナ・ブロークン対ガロウズ
飛龍対ノワール
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