人は勝手に想像する。
男か女か。
若者か老人か。
良い人か悪い人か。
不確かな情報から、
不確定の事実を確定する。
カクヨムには麻薬が存在する。
ハート、星、コメント。
承認欲求を満たしてくれる数々の機能。
人は魅了される。
ひとたび味わってしまえば駆り立てられる。
もっと欲しい、もっと、もっとと。
ネットと現実の境界が曖昧になったとき
迎える結末とは……
とあるクリニックの会議資料が題材のモキュメンタリー作品です!
「これはフィクションなのか?」と疑ってしまうほどのリアリティ。
それが恐怖を生み出している見事なホラー。
本作を読んで「まわりにこんな人いないかな?」と探してみてはいかがでしょうか。
なんという迷妄感か。本当にこれ、どこまでがフィクションなのかと。
主人公はどうやら「根無し草」からペンネームを取ってカクヨムで活動している人物らしい。
なんかそういう名前の人に思い当たるところもあり、「おや?」と思ったり。自分もたしかに「その人」をずっと女性だと思っていたけれど、そのことも疑うべき……なのだろうかと思ってしまったり。
そして「彼」がカクヨムでやっていることに関し、「お世話になっている数人」に対してなんらかのアクションを取ろうとしているようで。
なんとなく特徴的に、出てくる人にどことなく思い当たることもありそうな感じもあったり、バーナム効果的に誰でも当てはまりそうな感じに書かれているようでもあったり。
そんな迷妄感のある、独特な薄気味悪さを持ったモキュメンタリー、ないし診療記録でした。