午前中で仕事が終わった開放感っていいですよね。この自由時間どうしようかなと期待がふくれあがります(休日出勤なわけですが)。ホワイトデーのケーキが待っている――恋の甘い雰囲気にウキウキする主人公さんです。
でも、そんなケーキの気分を上書きしてくるお出汁の香りの強さ。
蕎麦屋のディティールからは、まるでその場にいるかのような臨場感を感じます。お蕎麦屋さんのメニューの筆書きってすごく魅力的ですよね。
待ち時間も幸福に変わる。
なにより、お蕎麦の食事の描写! 目に舌に鼻にと訴えかけてきます。出汁に溶け出した天ぷらの衣って好きだなあ。
読めば、蕎麦屋に駆け込みたくなること必至。お近くに深夜営業の蕎麦屋がない、または、カップ蕎麦をいつでも用意できない方はご注意を!