一発の銃声から始まる本作は、ニュースの向こう側に置き去りにされがちな、そこにいた人間の視点をすくいあげます。平和な日本に暮らしていれば想像もできない外出禁止令、銃を持つ兵士、そして突然奪われる命などの非日常が、淡々と語られる。感情を煽らず、体験をそのまま書く事で、読者の心を強く揺さぶり、理不尽さを浮かび上がらせ、国とは何か、守るとは何かを突きつけ、読み終えた後、自分ならどうするかを考えさせられました。