このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(174文字)
戦国時代の権力構造と個人の運命をみごとに描いている。 重臣たちの謀略から始まり、小夜という一人の娘の意志と哀しみへと収束していく構成が巧みで、読む者を強く引き込む。 歴史的な固有名詞や風景描写が丁寧で、「西の京」山口の空気感が伝わってくる一方、小夜の内面もしっかりと描かれており、権力に翻弄されながらも揺るがない芯を持つ女性像がとても印象的だ。
戦国期、まだ毛利が支配する以前の中国地方の伝説です。 中国地方の「平川」という場所にはなぜか美女がいない。それには悲しい伝説が。歴史・伝奇ものですが、わかりやすい言葉で語られる物語は心にぐっと迫ります。主人公の姫は悲劇に遭いながらもその後は。一縷の救いのある物語でもあります。是非。