本作の最大の魅力は、怪獣という「自然の摂理に反した天災」に対する、自衛隊や研究者たちの徹底的にリアルな防衛・制圧ロジックにあります。物理攻撃が一切通じない怪獣に対し、細胞内の環境微生物が高温に弱いことを見抜き、ありったけの火力で体温を上昇させ、特殊戦闘機《朱雀》から放射能を消滅させる「アトミック・キャンセラー」や血液凝固剤を撒き散らす──。この緊迫した戦術の組み立ては、ミリタリー・サバイバル好きには堪りません。