ダンテの『神曲』をご存知ですか?
イタリアの詩人で政治家のダンテ自身が主人公となり、
地獄、煉獄、天国を旅するという物語にございます。
とにかく神聖な数字、3、が基調とされる物語で、
3部構成、各章が33話、
従ってプロローグ的な詩を除けば99話となるようにできております。
まあ日本で言うところの
奈良・東大寺二月堂本尊光背の線刻画がそれにあたるんですかね。
冒頭の「この門を潜るものは一切の希望を捨てよ」と言う文句はあまりにも有名ですね。
なにぶん、死んだ後のことが気になるのは世界各国万人がそうだったようでして。
それはそれはオドロオドロシイ物語なのですがー……
……それの原作ってあったのはご存知か?
あの、ポンテと言う、なんだろうなあポンタカードのキャラにそっくりなのが、首からポンデリングをかけてる生命体が、
所々で、とある作家を見かけるという物語なんですがね。
私はもちろん知ってましたよ。
まあ言って仕舞えば、ダンテの新曲をライトノベルというか……
お子様向けというか……
読みやすくしたのがこちらですよ。
……そんなことする意味があるのか? と思いますし、
どんだけ自分出すねん! と読み手の癇癪を沸き立てさせるのも計算のうちなんでしょうな。
ご一読を。
今回、ダンテの『神曲』という重厚な古典を、親しみやすく、かつ本質を突いた形で再構築されています。
作中、作者様ご本人が案内役として地獄の各丁目を巡る構成は、ユーモアに溢れながらも、読者を自然と物語の核心へ誘ってくれます。
地獄の住人たちの描写を通じて、人間の業や愛おしさが浮き彫りになる進行は圧巻です。
企画へのあくなき情熱と、表現への果敢な挑戦。
その背中にいつも勇気をいただいています。
救済を待つ「浄土」もあれば、煩悩を抱えたまま笑い飛ばす「地獄」もある。
その両方があるからこそ、この世界は愛おしいのだと感じさせてくれる一作です。
皆様もぜひ、ポンテと共に、忘れがたい地獄巡りの旅へ出かけてみてください。