主人公はなんと、あの、かぐや姫の生まれ変わり!
の妹です!
この作品の面白い所はまず、本来なら主役になるであろうかぐや姫の生まれ変わりが主人公ではなく、彼女の兄であるということです。
この兄というのが良くも悪くも曲者の問題児。主人公や幼なじみ、周りの人間を振り回しますが、憎めないキャラクターとその美貌に気付けば魅了されてしまいます。
五家と呼ばれる五人の貴公子の末裔を探しながら無貌という異形と戦ったり、時には普通の学園生活を送ったり、日常パートも戦闘パートも楽しめます。
主人公の華は明るく一生懸命。恋愛には疎く、時にじれったいのもまた推しポイントです。彼女のそばにいつもいる一途な幼なじみも、後に出てくるキャラクター達も魅力たっぷりで目移りしてしまいます。
兄は伝承通りに月に還ってしまうのか?それとも阻止できるのか…?
複雑な恋愛模様を楽しみつつ、結末を予想しながら追っています。
高校に入学した名竹華は、兄の鏡夜、幼なじみの大伴夕夜と共に暮らしているものの、彼らには大きな秘密がある。
なんと鏡夜は、現代によみがえった「かぐや姫」で、一年後の中秋の名月に月へ連れ戻される運命にあり、阻止できるのは、『竹取物語』に登場する五人の貴公子の末裔「五家」だけ。
このキャッチーな設定にグッと惹かれました。
華たちは高校生活を送りながら五家の子孫を探し始めるのですが、作中の随所に散りばめられた昔話にちなんだ要素がとても魅力的です。
また、華、鏡夜、夕夜の距離感も絶妙で、構成がよく練られていることがわかります。
青春ラブコメでありながら能力バトルも繰り広げられ、次に何が飛び出すかわからない展開は、読んでいてワクワクします。
会話のテンポがよく、まるで良質な漫才を観ているかのような面白みがあり、なんといっても天然で恋愛に鈍感な華のキャラクターがとても素敵です。
様々な伏線が読み進めながら回収されていくところも楽しく、見どころがたくさんありますので、安心して物語の世界に浸ることができます。
ロマンあふれる現代学園の和風ファンタジーの世界で、たくさん笑い、スリルを味わってみてください。