「ただ筋トレがしたいだけなのに、なぜか世界を揺るがしてしまう男」のお話。
本人の純粋な筋トレ欲が、周囲の勝手な勘違いによってどんどん大ごとになっていくシュールなコメディのキレが抜群です(笑)
この作品の素晴らしいところは、単に筋肉で全てを解決するだけでなく、異世界の魔法理論や宗教、政治状況といった世界観の土台がしっかりしている点です。
リアリティのある世界だからこそ、それを筋肉で豪快に解決していくカタルシスが最高なんですよね。
何より主人公のユージがイキりや冷酷さゼロの「筋肉と仲間を愛する最高のナイスガイ」なので、読んでいてめちゃくちゃ好感が持てます。
読んでいて自然と応援したくなります。
サクッと読めてストレス発散したいときには間違いなしの一作です。
脳をプロテインで満たしたい方はぜひ!
筋トレを愛する主人公が異世界へ転生する時点で、すでにワクワクするものを感じました。
さらには筋肉が魔術と掛け合わされば、面白くないはずがない。
仲間たちとの出会いによって物語の深みが増していく中、特に惹かれるのはキャラクター造形です。
それぞれに特有の個性があり、主人公一本に頼らない末広がりのバランスの良さを感じました。
物語にはいくつかの転機があり、掲げる目標があり、なにより前向きです。
今、拝読している模擬戦は、独自の攻撃方法や騎士道精神など、迫力も世界観も抜群で心地いい。
ただやはり本作筆頭の魅力は、一にも二にもマッスルでしょう。
読めば筋肉がつくかどうかはわからないものの、脳は間違いなく刺激されるはず。
そんな身体的ロマンのある創造性豊かな物語をぜひご体感ください。
定番のトラック転生を経て異世界へやってきたのは、筋トレが大好きな男だった。剣と魔術の世界で仲間と出会い、これまで感じたことのない感情をも覚えていく彼は、この世界で何を為すのだろう――。
主人公ユージは実に面白い男でして、序盤から彼の魅力でぐいぐいと引っ張ってくれます。
考えることの第一がまず筋トレ! かといってそれに拘りすぎて我が儘なわけではなく、人との接し方が基本的に丁寧なため、異世界の人々に受け入れられていくことにも違和感がありません。
そんな彼に仲間(ヒロインたち)が増えていくのですが、これがそれぞれ個性的で、個々の可愛らしさを持っているのです。ぱっと見はハーレム状態なのに、彼女たちが単なる記号としてのヒロインではなく、それぞれがメインを張れる魅力があります。
皆それぞれに掲げる目標があるのも、この物語の素敵なところ。
目指すものは違えど共にある仲間のために動ける彼や彼女たちを、きっと応援したくなるはず!
教会や騎士団など各組織間のいざこざに巻き込まれつつ、徐々に明らかになってくる神々の思惑も、お楽しみのひとつです。
各話の冒頭にこれまでのあらすじが入っている珍しい形で、状況を確認しながら読みたい方の助けになるでしょう。各章の最後にある番外編は、本編の裏側を覗き見られるような楽しさがありますよ!
タイトルにあるように筋トレに関する描写も豊富なので、筋トレ好きさんにも、そうでない方にもお薦めです!
筋トレをこよなく愛する男、ユージ・タカハラが異世界に転生するところから、この物語は始まる。
彼が最初に抱いたのは
「この世界は何なのか」という問いでも、
「この世界では成り上がってやる」という野望でもなく、
「この世界でもちゃんと筋トレしたい」
という願いだった。
異世界に転生しても、彼の額に「肉」の文字が現れることはなかった。
その代わりに現れるのは、苦しみを抱える多種多様な美女たち、そして彼女達を救いたいという熱い情念。
この物語は、筋肉✖️異世界という斬新な設定と、ユーモア溢れる心地よい文体で読者を常に楽しませながら、人間の他己愛の尊さを真剣に伝えることを怠らない、ハートフルマッスル小説の先駆けである!