第10話 真珠と実果⑩
私たちは、再び唇を合わせました。
今度は触れるだけのキスではなく、舌を入れる大人のキスをしました。
歯茎や上顎をなぞり、唾液を交換し合ったのです。
真珠の口の中は甘くて、蕩けてしまいそうになりました。
私は夢中になって、彼女の口を貪ったのです。
息が続かなくなったところで唇を離し、見つめ合いました。
互いの目はトロンとしていて、とても艶っぽい雰囲気だったと思います。
私は、彼女の首筋に口づけをしたのです。
「あっ、実果、くすぐったいよ」
そう真珠が身を捩りました。
それが可愛くて、何度も繰り返しました。
「もう、実果ったら」
そう言いながらも嬉しそうだったので、調子に乗ってしまったのです。
「ほらほら、実果、もう満足したでしょ」
その言葉で我に返りました。
自分のしている行為が恥ずかしくなったのです。
私は慌てて離れようとしたのですが、真珠に引き戻されました。
彼女に押し倒されるような格好になったのです。
これはこれで恥ずかしかったのですが、それ以上に期待してしまっていたのです。
そんな私の気持ちを見透かすように、彼女は耳元で囁きました。
「実果、愛してる」
と、そう言ってくれたのです。
それだけでも十分過ぎるほど嬉しかったのに、さらにキスまでしてくれたのです。
「んっ」
と、甘い吐息が漏れたのです。
それを聞いて、私はさらに興奮してしまいました。
もっとしたいと思ったのです。
私は真珠に抱きついて、キスをせがみました。
そうすると、彼女はそれに応えてくれました。
今度は、舌を絡ませ合うディープなものを求めてきたのです。
私はそれに必死で応えました。
そうすると、どんどん深くなっていきました。
息が苦しくなって、酸素が不足したのでしょうか?
頭がクラクラしてきたのです。
それでも構わず続けました。
やがて限界を迎え、ようやく唇が離れました。
私たちは肩で息をしながら、お互いを見つめ合いました。
その間、一切目を逸らさなかったのです。
しばらく見つめ合った後、どちらからともなく、また口づけを交わしたのです。
「ぷはぁ……はぁ……はぁ……真珠、好き、もっと」
「ふふ、実果、可愛いわよ」
真珠はそう言いながら、頭を撫でてくれたのです。
それが嬉しくて、思わず笑みが溢れました。
そうすると、彼女も釣られて笑ってくれたのです。
私はその笑顔が大好きだったので、幸せを感じたのでした。
それから私たちは、しばらくの間、愛を確かめ合うように、何度もキスを交わしたのです。
そうして、二人で過ごす、幸せな時間はあっという間に過ぎていったのです。
やがて、夕暮れ時となり、部屋の中が茜色に染まっていったのです。
私は、窓から見える景色を眺めていたのです。
そこには、夕陽に照らされた、真珠の横顔があったのです。
その美しさに見惚れていると、ふと視線を感じたのです。
真珠の方を見ると、彼女は、私を見つめていたのです。
その瞳は、夕日に負けないほど輝いており、吸い込まれてしまいそうだったのです。
その時、私は確信したのです。
(ああ、私はこの人のことが好きなんだ)
と、改めて思ったのでした。
今までにない感情だったのです。
これまで、恋愛というものに全く縁がなかったのです。
でも、それがどんなものかは知識としては知っていました。
ドラマや漫画などで、よく描かれていたからです。
だからこそ、その恋というものが自分とは無関係なものだと思っていたのです。
しかし、違っていたのです。
実際に体験してみて分かったのです。
こんなにも素晴らしいものだったなんて知らなかったのです。
私は、恋をしていたのです。
そう思うと、急に恥ずかしくなったのです。
顔が熱くなり、耳まで赤くなった気がしました。
真珠は、そんな私の異変に気づいたのか、不思議そうな顔をしていたのです。
私は、誤魔化すように話題を変えたのです。
「ねえ、真珠、今日の晩御飯は何を作る予定なの?」
そう質問をすると、彼女は、少し悩んだ後に答えました。
「そうだなぁ、今日は簡単なものでいいんじゃない? ハンバーグとかどう?」
「えー! すごい美味しそう! 絶対作ってよ!」
私は、興奮しながら言いました。
そうすると、真珠は笑って言ったのです。
「もちろん! 任せて!」
その時の彼女の顔は、とても眩しかったのを覚えています。
それから私たちは、買い物に出かけたのです。
スーパーで材料を買い揃えた後、帰路に就いたのです。
その日の夕食は、最高に幸せなものになったのです。
真珠の作ったご馳走は、どれも絶品だったのです。
特に、最後のデザートのケーキは忘れられません。
今まで食べたどのスイーツよりも美味しかったのです。
私は夢中で頬張ったのです。
その様子を、真珠が楽しそうに見つめていたのです。
私は、彼女のそんなところも好きだったのです。
食事が終わった後は、一緒にお風呂に入ったのです。
そこでも、真珠に甘えてしまいました。
背中を流してもらったり、頭を洗ってもらったりしたのです。
真珠は私の我儘を全部受け入れてくれました。
それに感謝しつつ、私は幸せを感じていたのでした。
お風呂上がりには、ドライヤーで髪を乾かしてもらいましたし、その後は、私がマッサージをしてあげたのです。
そんな生活を過ごしていくうちに、私の心の中にはある感情が芽生えていました。
(ああ、なんて幸せなんだろう)
不意に口に出すと、驚いた様子の彼女と目が合ったのです。
しかし、すぐに微笑み返してくれました。
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