このお話は、七夕の夜に天の川へ落ち、莫大なエネルギーを吸い込んだ青年が、地球の喫茶店で繰り広げるハートフルな物語です。店を切り盛りする少女は、記憶を失い、社会の常識すら知らない青年を放っておけません。そして店のオーナーである祖父と暮らす家に迎え入れ、一緒に暮らすことになります。青年は喫茶店の仕事を通じ、町の人々と交流を行うこととなります。そして彼は少しずつ自分の居場所を見つけていきます。さて、彼の汗やくしゃみには、風邪をやわらげ、物を輝かせ、亡き人との記憶さえ映し出す不思議な力がありました。少女は足の回復、そして祖父の変化を通じ、彼の不思議さに気づき始めます。やがて夜空世界の事情を知る人物が現れ、青年が人間ではなく、空洞となった星の住人であり、星であっただったと明かします。さあ、切実な事情を持つ彼は、どのように自分の正体と向き合い、家族とどう向き合っていくのでしょうか。みなさんもぜひ、この心温まるハートフルな喫茶店ファンタジーを是非。
七夕の夜、空から落ちてきた、記憶を失ったなぞの青年は、「星の子」
彼の体液には、人々の願いを後押しし、傷ついた心を癒やす、不思議な力が宿っていた!
商店街にある喫茶店「銀つばめ」で保護され、働くことになった潤彦(うるひこ)
その無自覚な奇跡の力で、まわりはしあわせになってゆく
しかし、なかから、彼の強大な力を狙う者も出てきて――
ていねいに紡がれるひとの思い、築かれてゆく人間関係が心地よい作品です
敵ですらもあたたかく包み込む作者様の目線が
「強大な力」を「日常のうち」に囲み、読者にストレスを与えません
作者様ご自身が紹介なさっているように、まさしく「ハートフルファンタジー」
そして、『スーパー体液マン』という衝撃的なタイトルにも、嘘いつわりなし
レビュアー、最終シーンで、ほんとうに目から体液出ました(゚´Д`゚)
おすすめいたします
『スーパー体液マン』この題名を見て、下品な笑いを期待した豚は正直に前へ出てほしい。
私である。
ところが、そこにいたのは性癖を刺激する体液使いではなく、世界のすべてを初めて見るような目をした、あまりにも幼く、あまりにも真っ直ぐな星の子。
死んだ人には会えないのに、なぜ墓へ行くのか。
大人なら知識として答えられることを、彼は一つずつ人間の習慣を、疑いも皮肉もなく受け入れていく。そのピュアさが、豚の心を刺す。
私たちは作法を知っている。
誰かを好きだと言う言葉も、悲しい時にかける慰めも知っている。しかし、知りすぎたせいで、それが何のためにあるのかを忘れている。
死生観も、宗教も、家族制度も知らない。だからこそ、目の前に現れたものから、いちばん大切な部分だけを拾い上げてみせた星の子はとても突き刺さる。
死者が何を残したか。家族とは何か。墓参りにどんな意味があるのか。
この物語が思い出させたのは、子ども時代そのものではない。
世界をまだ疑い切っていなかったころの、自分の心である。