このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(310文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(767文字)
伝統ある蕎麦屋の家業を注がぬ決断をした一朗太。パティシエの道を進むこととなり、父親との関係に微妙な緊張が横たわっていた。はたして、親子関係はどこへ向かうのか……。どちらも粉という点で、蕎麦とパティシエは扱うものが同じ。伝統は廃れず、そのDNAは確かに残っていく。そこに希望を見出しました。読んでいると、門出の時の寂しさがじんわりとにじんでくる。それでも、物語の前向きさに背中を押してもらえるかのよう。心温まる小説です。