物語は魔王討伐をした伝説のパーティーの一人、プリムティスという女ドワーフの前衛が、若いエルフ(80歳)と実家が大魔法図書館という温室育ちの人間の女の子を、あることを切っ掛けに育てていくガールズファンタジーです。
ですがガールズと侮るなかれ、これは設定の奥深さとプリムティス等のキャラクターが魅せる太いファンタジー作品です。
まず私が言及したいのは『魔法,魔術』設定の作り込みについてです。
・自身の内なる精神エネルギー”魔気”(オド)
・大気に満ちる、この現実世界には存在しない元素 "魔素”(マナ)
・それとは別に万物万象に宿る "現象核”(オリジン)
一例としてはこれらを練り合わせて基礎的な魔術を展開していくというものです。
”基礎だけ”でこれなんです。
大きな魔術を展開する時にはどんな要素が待っているのでしょうか。
上記のように、この世界は明確な形を持って魔法というものが体系化されています。物事の法則には全て因果があるように。
魔法だけでなく、キャラクターの成長も見物な本作です。
本作の主人公とも言えるプリムティスは、小さく可愛らしいドワーフでありながら1人の導師,大人として2人の弟子を導いていきます。
その頼もしさも見ていてとても安心するんです。
きっとプリムなら立派に導いてくれるという。
そして弟子達です。
古文書からの魔法習得の為に、己の半生の大半をつぎ込んできた前衛守人のエルフ(80歳)のシエナ。
自身の魔法の才能に自信過剰な温室育ちの言わばお嬢様な人族の少女、ハルハ。
書いている現在、まだ序盤ですので二人は見習いという身分ですが、どんな風に成長していくのかが楽しみです。
また、師匠となるプリムティスに対する態度や見解、そして出生も種族も違う二人のこれからどんな絆を育んでいくのかもとても楽しみにしています。
最後にもう一つ。
本作にはもう一人、高位の魔術師"マナ”という女の子も出てきます。
作者さんの前作(カクヨムでは削除済ですが)で重要なポジションを務め、この作品にもその流れがあります。
マナが本作に置いて、シエナやハルハ達にどのような影響を与えるのか。
物語自体にもどのような風を与えるのかワクワクして待っております。