ファンタジーといえば、キャラの魅力もさることながら、独自の世界観の構築も大切です。
『一つ目の悪魔』『勇者は羽より生まれた』『星の記憶を覗いてみる』
この物語より紡がれる一つ一つのキーワードに、好奇心と想像力がかき立てられます。
冒頭は魔王を倒した勇者が、三年の長い旅を終えて、始まりの地――セフュースへ帰還する所から始まります。
この勇者、やっぱり普通じゃないし、人間離れした強さの塊(褒め言葉!)
まるで流星の尾のように輝く白日色の長髪! 端正なお顔に、ちょっとした事にも動じない胆力と高い戦闘能力。
まではありえますけど。
勇者さまの帰還は同時に、新たな暗黒の幕開けでもあったようです。
個人的に、セフュースの民たちの生活や文化の作り込みがリアルで、街の城壁の一つをとっても、何でできているのか。どこから採掘しているのか。どんな性質を持っているのか。語り口も自然で読みやすいです。
勇者ツバサ(羽から生まれたので)は、セフュースに戻ってきて、とあるキャラと行動を共にしますが、二人の掛け合いもクスッと笑いが出てしまうような楽しさがあります。
物語の冒頭で、魔王が遺した遺物を巡り、お話が続いております。
このネーミングセンスも、設定厨のココロをくすぐらされます! ぜひ、勇者ツバサの物語を覗いてみて下さい。