詩集 偽something cool

黒田維理

詩集 サムシング・クール

夏の黒ん坊たち


薔薇の刺戟で

黒ん坊ボクサーは頭をイカれて興奮しだす

黒ん坊はみんなジヤズマンのよう

黒ん坊はみんなボクサーのようだ

黒ん坊の髪は太陽で灼けた

黒ん坊は海のフオヌ

波の泡より青白い

ニンフは水のりぼんです

彼女はホテルの角砂糖のなか

に逃げこみます



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