第10話 異性
「おはよう、フィガロ」
目が覚めると、ベッドの四隅にフィレオが座っていた。
「フィレオ!」
フィガロは嬉しさに満ち溢れた。
「今日は何をするの?」
「何って……あっ!」
今日はロボットが着替えを持ってくる日かもしれない。……その不安が的中した。ロボットが入ってきて、古い服を要求してきた。
「フィレオ、僕を見ないで」
「なんで?」
「じゃあ後ろ向いて」
「こう?」
フィレオが後ろを向いた瞬間、フィガロは服を脱ぎ捨て最速記録で裸になり、丁寧に拭かれる。それが終わった瞬間即座に新しい服へ着替え、ロボットが出て行くのを見届けると、後ろを向き続けているフィレオにフィガロは安心した。
「ふぅ、フィレオ、もう大丈夫……」
フィレオの腰に巻かれている花からひらり、と花びらが地面に落ちる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます