未婚男性が何を思うか
この世界の男女関係は、8:2という比率で展開されるという。
これは、二八の法則というもので、お金の流通に関しても言うし、他には2:6:2の法則というのもある。後者の262は働きアリの法則であり、勤勉なアリが2割、普通のアリが6割、怠け者のアリが2割という、比率が必ずあることを指していて、人間社会でも、職場の人間はこの比率で構成されることがあると言う。(アリの場合は、勤勉なアリが過労死した場合、怠け者のアリが勤勉になりだすという研究結果もある。)
お金に関して言えば、世の中の8割の金を、2割の人がやりとりし、世の中の2割の金を、8割の人間がやりとりしているという法則だ。
さて、これの二八の法則を人間に落とし込んでみると、面白い。どうなるだろう。
そう、世の中の2割の男女が、世の中の8割の男女と交際しまくると言う法則なのだ。
あれ?これって、矛盾が無いか?
現代社会において、男女の交際経験の比率は、4割以下に低下している。つまり、4:6まで比率が下がっているとも考えられるのだ。
そんな現代で、僕のような成人男性は何を思うか、自分で自分に問うてみるkとおにした。
読者には、結構目から鱗な発見になると思う。何故かというと、これが、というか僕が、現代の日本の象徴的な事象だからだ。
例えば、僕が、仮に、女性から話しかけられたとする。
『どちらから来られたんですか?』と聞かれたとしよう。想定するのは、僕が執筆のために、都会に躍り出て、純喫茶にありつけたというシチュエーションだ。
僕は、異性との交際経験もなければ、異性に対する免疫もない。例えて言うなら、電車男が、純喫茶男になっただけで、まだエルメスに出逢っていない、義務教育の延長のような男だ。
そんな僕が、女性から話しかけられて思うことは、『驚き』と『歓喜』である。
女性とあまり話したことがないことは、脳内で希少性の高い体験として、ビビットに処理される。これによって、僕の脳内ではドーパミンが弾け、心拍数が大幅に増加する。
そうなると、僕の身には一人吊り橋効果が起こってしまう。場所は穏やかな喫茶店内なのに、僕だけ吊り橋にいるかのようだ。
吊り橋効果に遭遇すると人間はどうなるか。もちろん、この心拍数の原因を探る。
その結果として、目の前の女性に自分は気があると勘違いしてしまうわけだ。
そうなると、僕は、その時から意識を始めてしまって、不自然にならざるを得ない。そして、僕の挙動は不審なものとなり、顔は赤面し、冷や汗をかき、現実味の薄い光景を僕の目は現像するのだ。
さて、これが、世の大半の男性が感じている異性に対する感覚だ。結婚できると思うかい?
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