ブロックしている女子高生ユーザーと出会った話

篠崎 ムツ

第1話 ある意味で出会い、ブロックした。

 俺は湯沢 進(ゆざわ すすむ)

 カフェで仕事の合間にのんびり小説を書いていた。そして、読んでくれるのだが、どうしても受け入れられないと思うあるフォロワーがいた。

 

 「うーん、流石にブロックするかな?読んでくれるのはありがたいけど、、、こう毎日毎日質問攻め。丁寧には返しているが、流石に限界があるからなー。まぁ、本当に申し訳ないけど、ブロックするか?直球に言ったら、それはそれで、ヘコむしなー。どうしよう。」


 俺は迷っていた。カフェの奥から大声が聞こえる。耳を澄ませると、、、


 「でさー、わからない事を全部その人に質問しまくるんだけど、凄い丁寧に返してくれてさー。お陰で凄い良い作品がかけてさー、、、」


 ギャルの集団だ。タムロってるのか?まだ、高校生は授業の時間じゃないのか? 

 

 「〇〇って作品書いてるんだけど、凄い読みやすいの!!で、どうやって書いてるのか質問して参考にして書いてたら、私の書いた作品もドンドン順位が上がってさー!」


 ん!?〇〇!?俺の作品だ!!コイツまさか、、、


 「私はペンネーム□□で書いてるんだけどさー、、、」


 間違いない!俺の貴重な時間を奪っているのはコイツか!?おまけに順位が上がってるって事は俺から知識を吸収して、自分の順位上げてるのか!?俺としてはある意味では、確かに嬉しい。だが、俺の貴重な時間を使っているのに、肝心な自分が書けなくなったら、本末転倒だ。

 

 「申し訳ないが、ブロックするしかないな。」


 と小声で言って、ブロックボタンを押した。


 このギャル女子高生が純粋な気持ちでネット小説を書いていて、湯沢と対面する事を湯沢はまだ知らない。



作者より、、、

この小説はあくまでフィクションなので、

ご了承お願い致します。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る