第18話 衝撃の会話
うちのノンちゃんは女子力高めの女の子だ。
我が家でもっとも「にゃ~ん」と魅惑の声で鳴いてくれ、しかも、凄く自分の毛並みを気にする子でもある。
基本的にうちのやんちゃども(特にユー様とルイ君)は毛に櫛を当てると喧嘩になる。
ルイ君は嫌がるだけだが、体が大きく力が強いのでちょっと嫌がられるだけでもとぐのは大変。
ユー様に関しては攻撃を仕掛けて来るからこちらも必死だ。
(お前の毛が一番毛玉出来やすいんだからな!)
(やらないと後で毛玉出来て痛い思いするのはお前なんだから少しは聞き分けなさい!!)
しかし、ノンちゃんだけは寧ろやってくれと毎回せがんで来る。
そしてやりだすとしつこい💦
「もうやったでしょ? 綺麗だよ~~」
と言って、無理やり切り上げても1時間後位にまた「やって~」と来る。
――もしかして痴ほう!?w
ノンちゃんはとにかく自分が可愛く見える為の努力は欠かさない。
いや……欠かさせない(悲鳴)
こないだノンちゃんの鳴き方をキーがマネをしていたが……
もしやあざとテクニックをノンちゃんが教えてないか?
まぁ、そこまで気にかけるならおしりにう〇こを付けたまま歩き回らないで貰いたいのだが……
* * *
さて、本題。
これはうちの猫達のルールなのかも知れないが、懐く猫と飼い主のローテーションがあるのだろうか?
…と言うのは、私の周りに来る猫は週単位で変わっている気がする。
こないだまではルイ君が私にまとわりついていたのだが、今週はノンちゃんが私にまとわりつくようだ。
まとわりつき方も実は猫によって違うので、また余談だが少し話すと――
ユー様…とにかく、しつこい!!
朝は鼻にヘッドバットを食らわせ、叩き起こされ、おトイレもお風呂も付いてくる。
両手で顔をわしゃわしゃやると喜ぶのだが、一度始めると1時間ひたすらわしゃわしゃをさせられる。
こっちが筋肉痛になる勢いだ。
ルイ君…距離感が最高❤
基本的にベタベタするのだが、体が触れるかどうかの所で寝るだけ。
ときどき頭を撫でてあげるともみもみを始める位。
(ただし、重たくて力があるし爪も狂暴なのでちょっと痛い。)
キー…ひたすらストーキング。
目が合って触ろうとすると逃げていく。
諦めて別の事をやると遠くから、仲間になりたそうにこちらを見ている――
仲間にしますか?――はいとすると逃げていく。
その素早さはメタルス〇イムを彷彿とさせる。
無理やり捕まえても経験値は美味しくないので追いかけないがなんか傷つく。
そして、ノンちゃん…メンヘラ。
他の事を一切させてくれない。
ノンちゃんから目を一瞬でも離そうモノならすぐに「にゃ~ん」
無視をすると視線の先にやってきて「にゃ~ん」からのお腹出しごろ寝――
可愛いが本気で邪魔な時もある。
出かけようとしても止めようとするし……
ほっとき過ぎるとすぐすねる💦
今週はどうやらノンちゃんの週のようだ。
私の後をずっとついてくるノンちゃん。
目が合うと「にゃ~ん」
可愛い――
私はノンちゃんを撫でながら――
「ん~… 猫ですね~❤」
と言ってしまった。
それを見ていたママが一言……
「あんた何言ってるの?」
言われて素に戻り、思わず赤面する私であった――
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