異星人の眼差し
揺葉てるる
「青い星に落っこちた」
もしかして、異星人は私の方でしたか。
この星の知的生命体の皆様におかれましては、
私はさながら侵略者。
あぁ、だから。
可能性のない私。
当たらなかったスポットライト。
誰かの物語の背景を切り取って繋いで、
そうして完成した、ピンボケした私の人生。
攻撃の意思はありません。
あなた方の生活を脅かすなんて、そんなことは決して。
そんな度胸もありません。
ただ、ここにいたいだけなんです。
こんなに大きな惑星です。
どうしても、居場所がほしいのです。
少し、息苦しいんです。
これはまるで、成層圏にいるような。
いえ、成層圏にいた過去はないのですが。
あぁ、流星たちが輝いています。
命を燃やして、輝いています。
私も、この星に降ることが許されたら。
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