誰か、僕の怠惰を聴いてくれ!

Yp

第1話 休日を生きる僕

目を覚ます。お昼を少し過ぎたところ。


今日も朝ご飯を逃す。食べる気ないけど。


やっとの休日。今日は早く起きなくていい。


沢山寝た。けどまだ眠い。


起きれない。起きたくない。


せめてお昼は食べよう。まだ寝てても良いけど。


今日は日差しが出てるな。部屋が暑い。


エアコンをつけよう。ああ、リモコンが遠い。


めんどくさい。でも暑い。


仕方ない。立ち上がろう。


エアコンをつける。おはよう。


ほこりっぽい。掃除しないと。


しないだろうけど。だって遠いもん。


まあいいや。ベットに戻ろう。


快適だ。スマホ、スマホ。


こんな時間か。寝なければよかった。


いつもこう。寝た後、後悔する。


でも寝たい。わがままだ。


早く起きたところで、することもない。


むしろ何かをするのがめんどくさい。


今日もだらだらと時間だけが過ぎていく。


もっとできることがあるのに。


なんて後で思うんだけど。


結局自分の怠惰が勝って。


今日は何もしなくていい。その時間があることが嬉しい。


その時間に溶け込むことがなによりの幸せ。


でも溶け込める時間が目に見えてくると。


ああ、今日も何もしなかったな。


焦って、胸が少し締め付けられる。


そんな矛盾抱え、今日も生きている。


ところで。寒い。


エアコンが効きすぎている。


ちくしょう。リモコンが遠い。


温度を上げてみる。やっぱり寒い。


風が当たるのがダメみたいだ。一回消すか。


外の暑さも相まって、ちょうどよい。快適だ。


また、ベットに戻る。お腹すいたな。


昼ごはん食べよう。今日のお昼はなんだろう。


じいやのお昼が楽しみだ。


そんな人いないけど。


お昼を探しに行こう。戸棚が遠い。


昼は食べないとな。重い腰を上げる。


下ろす。ため息をつく。


重い腰を上げる。頭が重い。


ああ。髪がぼさぼさ。


これを直すのもめんどくさいな。


この髪で外はいけないや。


この髪でも許容してくれる世界にならないかな。


外見は関係ない。人間は中身だ!


僕が言えたことじゃないか。まあいいや。


なんかあったかな。カップ麺、レトルト、パスタ。


うわパスタたべたいな。久しぶりに。


何パスタにしよう。トマトかな。


あ。トマトないや。


じゃあ、クリームかな。


あ。牛乳がないや。


じゃあ、オイリーに。


あ。油ないや。


普段どうやって暮らしているんだっけ。


頭が重い。仕方ない。


お湯を沸かす。


なになに、3分か。


沸騰したら、入れて待つと。


この3分。人生には影響しない3分。


無駄な3分。煩わしい。


そう言いながら、スマホを触る。


あれ、何分たったっけ。そもそも何分からだった?


ああ、神よ。煩わしいと思った自分をお許しください。


麺を伸ばさないでください…。


テーブルに移動する。洗うのが面倒だから、割りばしでいいか。


いただきます。パキっ。


はい。うまく割れない。


蓋を開ける。ズルズル。


いつからパスタだと錯覚していた?


何もない虚空に全力のドヤ顔を。


この不健康そうな味が僕を元気にする。


ごちそうさま。


ああ。また眠くなってきた。


血糖上昇!血糖上昇!


体が寝ろと言っている。


僕の怠惰がそう言っている。


そんな僕の物語。


怠惰を極めし、僕の物語。


おやすみなさい。

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