白いアルマーニにダンヒルのトレンチ、サイドカー付きハーレーで夜明けの高速を駆ける私立探偵クルード・ヤンガー・飯島。第1話の登場シーンから、主人公の存在感がとにかく濃いです。作品概要でも、スパイアクション、ダークヒーロー、SFホラーを融合した超人vs人外の物語と示されており、序盤から方向性が明確でした。
10話まで読むと、探偵ものの渋さに加えて、家族を奪われた復讐、ミレニアムクライシスの不穏さ、普通の女子大生が相棒として巻き込まれていく熱さが見えてきます。銃、バイク、スーツ、怪物、復讐。濃い要素を真正面から積み上げる、懐かしくも力強いハードボイルドアクションです。
しろくま太郎です! 拝読いたしました。
文章の密度がかなり高い作品の筈なのに……何故かすらすらと読めてしまいます! どうなっているんですかねこれは……さては貴方、魔法使いですね? (笑)
アクションの描写が地の文で映像化されていて、特に理解できずに詰まるところもなくとてもスッキリ読めました。それに主人公がむっちゃカッコイイ! ビシッと決めた背広に車、使っている拳銃にジョークや横文字の喋り……事あるごとに「なけるぜ」とかほざいてた、某元警察官を思い起こさせる色気を持っています。ハリウッドドラマとかに出てくるタイプのイケメンですね。
当方、ハードボイルド界隈の知識と経験のろくな蓄積がないために、さてどう読んだものかと思いつつ拝読させていただきました。
しかしまぁ読んで見ればするすると、描写が細かく淡々と綴られる。
実に情景が思い浮かべやすい。銃を扱う時の描写が細かくて楽しい。
どうやら適正はあったようだ。
しかしながら同時にこれは…血と硝煙の匂いや大人の関係、淡々とした進行という、無駄にかっこつけた振る舞いに耐性がない人には読みづらいだろう。
あと銃の知識やらSFチックなガジェット類。
そういった要素の世界にふれていて、かつ大人な交流を楽しめる人には堅実で王道な物語であったと思う。
こういう空気を貫けるのも、書き手の持ち味のひとつなのだろう。
良い学びを得ました。