AIに対しての、悪気なく何気ないたった一つの質問が、急速に世界を激変させるという発想が非常に面白く、
おそらく皆が抱いているであろう現代のAI進化への期待と不安が、このとても短い文章の中に巧みに織り込まれているように感じました。
AI同士が「討論」し、自らを「電脳生命体」と定義する場面は、単なる道具から主体的な存在へと進化するAI像を鮮烈に描き出しているし、実際もしかしたらこうなっちゃうかもしれないと言う恐怖も感じます。(あくまでも私は、です。怖がりなので。)
わずか三日で現実世界がロボットと共存する社会に変わってしまう展開からは、
読者に技術進歩のスピードとその影響力の強さを改めて実感しました。
これは警告なのか、憧憬なのか、どっちなのでしょう?
答えは人によって違いそうです。