最強ムーブかまして、俺TUEEEします。美少女配信者助けて有名になりたい人生だった...!

ハヤブサ隊

第1話 俺TUEEE!!

「フッ!」

グギャァァァァ!!

ァァァ...

「これで、この階層も攻略完了だな」


時は2048年。

ダンジョンの出現により、世界の常識がうんたらかんたら...

ようは超都合いい世界!そういうことである!!

しかし、もちろん危険もあり、ダンジョンの中での死亡者数も少なくない。

そのため世界探索者協会、通称"ギルド"は、10歳での能力鑑定、15歳以降の探索者免許解禁としている。

もちろん例外もあるが、特例として政府の監視下に置かれ、(表向きは)まとめ上げることに成功していた。


「魔石まとめて、さっさと帰らねえとな」

先程まで戦っていた魔物達の残した石を拾い上げ、布袋へと入れていく。

この布袋も、魔石によって強化されたものであり、見た目以上にたくさん入る便利な代物だ。

「流石に、60層ともなると、ソロ攻略はキツイものがあるな」

一人ごちりながら、"転移結晶"にて10階層まで転移し、あとは姿ごと消して、爆走するのであった。


「ごくろうであった。魔石の買取代金はいつも通りでいいかね?」

「あぁ、いつも通りでよろしく」

カウンターで問いかけてくる爺さんに、いつも通りの返事をしながら、周りを見渡す。

"ギルド"新宿支部

探索者で溢れかえる支部だが、今は昼時のため人も少ない。

大体の探索者は、夕方に帰ってくるし、中層以降はその日帰りが難しくもなる。

その為、昼の支部に訪れるのは依頼達成の報告をしに来た駆け出しの冒険者か、次の依頼を吟味しに来た冒険者くらいなもんだ。

一応依頼書の確認もしたが、特に急ぎのものはなかったので支部を出る。

決して、カウンターの綺麗なお姉さんに「今日くらい休んでください」と言われたからではないと言っておく。


昼飯を適当にすませつつ、スマホの通知を眺める。

「へぇ〜、またダンジョン踏破ね。相も変わらず剣姫《けんき》は凄いな。これで5つ目だろ」

昼のニュースにもなっていた記事を横目に、動画サイトの配信を開く。

剣姫も配信しているが、俺のお目当てはこれだ。

『皆〜!こんにちは〜!23階層からお届けします!『盟友』の焔だよ〜!』

『同じく『盟友』の葵です...』

『今日は〜23階層でとあるモンスターを倒していきたいと思います!ぱちぱち〜』


:こんにちは〜!

:アレといえば?

:今日も可愛い〜!!

:23階層!気をつけてね〜!


『リスナーさん心配ありがと!今日は、お金稼ぎのためとお肉確保のために、オークを倒していくよ〜!』


「ふふ、コメント欄も賑わっている。二人とも可愛いし、オークだったらそこまで苦戦しないだろうしな。無事に終わるだろう」


あえて言おう。フラグ建築一級は、この瞬間にも発動すると....


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