「バーサスとビーナス」

藤崎

第1話「金星からの宅配便」

青星マジデ、17歳。平凡な高校生の朝は、いつもと同じように始まるはずだった。


だが、玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けると、そこには巨大な段ボール箱。


送り主は…「金星」!?


「アマゾンもついに惑星間配送始めたのかよ…って、んなわけねぇ!」


マジデが箱を開けると、中から現れたのは、桜色の髪と金色の瞳を持つ美少女。


「私はイナンナ、金星から来た。あなた、わたしの婿になってくれる?」


いきなり、フォーリンラブ!!


こいつは一目ぼれってヤツですか?


「はぁ!? 婿!? ちょっと待て、話が急すぎるだろ!」


イナンナの話によると、金星は桜の木とユニコーンしか存在しない美しい惑星だが、男性は女性の10倍の大きさで、恋愛がちょっと…いや、かなり大変らしい。



だから地球に「ちょうどいいサイズの婿」を探しに来たという。


「な~るほどね、って!いやいや、俺、婿とか興味ねぇし! ていうか、金星ってそんなとこだったのかよ!」


なぜ1種類しか、植物動物ともに、いないかもわからんし、なにやら押しが強いし


こいつら、単細胞なのかもしれないぞ。


チラっとイナンナを見るマジデ。


だが、なくはない!!!


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