第3話「犯人の影」

デントは図書館やネットで、れいなの事件を調べ尽くした。


3年前の新聞に「女子大生失踪」の小さな記事。


警察は事故か家出と結論づけたが、デントは違和感を覚える。


「殺人なら、犯人は近くにいたはず…」と推理。


黒猫マダムに再相談すると、「犯人はよく現場に戻るものさ」と意味深な言葉。


デントは「まさか、身近な人間?」と疑い始める。


共同生活は相変わらず騒がしい。



れいなが「テレビのチャンネル変えて!」と浮遊しながらリモコンを奪い、デントが「俺にドラマを見せてくれ!」と取り返す。


だが、ある夜、れいなが急に静かになった。


「デント…私、怖い。この部屋、なんか嫌な感じする…」


その時、ドアがノックされた。


深夜の訪問者。


デントが恐る恐る覗くと、大家の佐伯さんが立っていた。



「デント君、ちょっと話があるんだ」



佐伯さんは笑顔だが、どこか不自然。


手に持つ鍵束がカチャカチャ鳴る。


「れいなちゃんの話、いろいろ聞いて回ってるんだって?深入りしないほうがいいよ、幽霊なんて危ないからさ」


デントは違和感を覚えつつ、「は、はい…」と誤魔化す。


佐伯さんが去った後、れいなが叫んだ。



「あの人! 夢で見た首絞めの男、声が似てる!」


うん、知ってる。


「大家が…犯人?」


けど、深刻な顔して、驚いて見せた!


役者志望です。


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