ヒルナンデスに相川七瀬が出ている。
ヒルナンデスに相川七瀬が出ている。母が相川七瀬に似ていると僕は思っていて、見ていて何だかそわそわする。父はイライジャ・ウッドに似ていた。最近の髭の生えたイライジャはさらに似ているし、何なら空いわく僕にも似ているらしく親子だ。母はキングコング西野を見ると僕を思い出すと言っていたけれど、母以外に言われたことはない。かつてはベリーショートでワックスで整えたりしていたので、国分太一に似ていると言われたりした。
霜降り明星のせいやみたいな恋人が欲しいと思っていたら、空は割とせいや似だ。大まかに言うと令和ロマンケムリや鈴木福くんとも空は同じ括りだと思うけれど、僕の中だけの感覚だ。
芸人でいうと僕はウエストランド井口のファンだ。あいにくだけれどウエストランドのコというンビには興味がない。YouTubeで井口の動画をたまたま見つけて、愚痴動画やビール部配信を聞いていた。見た目も好きだし、言っている内容にシンパシーを感じる。M-1で優勝するとまではまさか思っていなくて、生放送を見ながら空の横で嬉し泣きした。井口は見てくれのせいで過小評価されていると思うけれど、そんな扱いなのもいじらしくて悪くない。
人と関わることがあまり好きじゃない割に、芸能が好きだ。とはいえ特定の誰かというより芸能界を端から見ているのが楽しい。僕の社交はテレビから学んでいるといっても過言じゃない。
「さっきからテレビと同じこと言ってるよ。」
くりぃむしちゅー上田が吠える女性タレントをいなしながら回す番組だ。モテないというていで集められた女性タレントたちがうまくいかない恋愛をトークする。トークのフリとオチがはっきりしている番組なので、オチやツッコミを数秒先回りして言ってしまったりする。あるあるだよね、という感じ。
恋人が欲しいと言いながらできないのは、理想が高いに他ならないと思う。どんな相手でもいいから恋人が欲しいとなれば、社会とコミットしているなら基本的には恋人なんてすぐできる。自分の恋人にふさわしいと思う相手を選り好みしているか、そもそも恋愛対象の性と関わりがないかだ。
恋人ができたって、それぞれの人生に自分で向き合わなきゃいけないことに変わりはない。何でも叶えてくれるヒーローは現れないし、ヒーローの活躍は得てして自己都合だ。ヒーロー自身に余裕がなくては助けてくれない。
世の中も自分自身も理不尽に揉まれてうんざりだ。嫌なことはたくさんで、考えているときりがない。そこで踏ん張っていられるのは大事な誰かの存在のおかげだったりするけれど、そうなると恋人である必要もなく究極、憧れの推しでも良い。
死んだ父や死んだ祖父たちのことを思う。死ぬのは怖いのに、大切な人にもう死んでほしくはないのに、死にたいと思ってしまう日常がある。自分が何とか踏ん張るために、他人に生きていてほしいのかもしれない。僕も死なないようにするから、読者のあなたにも生きていてほしい。いつか会えたら、むかつくことばかりの人生で生き延びていてよかったと伝え合おう。
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