東西爆笑王座争奪戦 中堅戦①
「さあ、東西爆笑王座争奪戦は中堅戦に移ります。西軍はにじいろ☆みらい、東軍はラブソングバラードです。次鋒戦を勝利した西軍は後攻を選びましたので、東軍が先攻となります」
舞台袖ではラブソングバラードの二人が準備していた。
バラード東田が軽くストレッチをし、ラブソング糸川が喉を軽くさすっていた。
「泣いても笑ってもって奴だな」
「ネタは最後までやりきりまっせ」
バラード東田もラブソング糸川も気合は十分だ。
「それでは、東軍のラブソングバラードです。お願いします!」
大会専用の出囃子が再び流れ、ラブソングバラードの二人がステージに向かって行った。
「どーもー、ラブソング糸川と」
「バラード東田で」
「「ラブソングバラードでーす! お願いしまーす!」」
「東田はん」
「どうしたんだ?」
「歌の力は偉大や! そうでっしゃろ?」
「そうだけど、どうしたんだ?」
「人類は最終的に歌で日常会話が出来るようになってしまうんや!」
「何なんだよその壮大な話は」
「今回はわてが友達にドッキリを仕掛けた話をするから聞いて欲しいんやけど」
「何なんだよそのシチュエーションは? じゃあやってみるか。糸川、友達にドッキリを仕掛けたらしいな?」
「そうだ そうです その通り」
「ムカつくなあその返し! しかも、今じゃ到底歌えない曲ぶっこんできやがった。早くも心配なんだが」
「しーんぱーい ないからねー」
「心配しかねえよ! そもそもさあ、何でそんなことしようと思ったんだよ?」
「スキよ なんて夢よ キライ それも嘘だわ ナイナイナイ 特別なキモチー」
「何でツンデレなんだよ! おっさんのツンデレなんか一番キショイからな! それにさ、いつ思いついたんだよ?」
「同じ途を選んだ それだけだったはずなのに いつの間にかどうして」
「勇者? どういうこと?」
「誰もが 目を奪われてく 君は完璧で究極の アイドル」
「そんでアイドル……、お前YOASOBIしてて思いついたのかよ! クソ野郎だな!」
「ムカついちゃうよね ざ・ま・あ!」
「マジでムカつくなあ! どういうジャンルのドッキリなんだよ?」
「それはひみつ ひみつ ひみつ ひみつのアッコちゃん」
「言えよ! 言わねえと話進まねえだろ!」
「怖い物なんてない 僕らはもう一人じゃない」
「協力者がいるんだな。なるほどな、どんなドッキリを仕掛けたんだよ?」
「私以外私じゃないの」
「ゲスの極み乙女かあ、それがどうしたんだよ」
「空を飛ぼう ポケモンキッズ 一緒に」
「そんでベッキー。もしかしてお前ゲス不倫のドッキリかましたのかよ?」
「SAY YES」
「すっと言えよ! とんでもねえことしてんじゃねえか! ってことは相方が友達の奥さんか?」
「そうだよ~」
「ムカつくなあワンフレーズで返してくんの! そんで、よく友達の奥さんオッケー出したな」
「どんなに眩しい 願いも超えてく キミの サプライズが」
「何かすげえずぶずぶの共犯者なんだな。糸川、お前と友達の奥さんの二人でいるのを友達が見た時、お前なんて声かけたんだ?」
「うぉーあいにー 言えるかなー」
「言えるわけねえだろそんな状態で! そんで、友達の反応はどうだったんだ?」
「さよなら大好きな人 さよなら大好きな人」
「友達がもう縁を切ろうとしてんじゃねえか! やべえぞ」
「いらない 何も 捨ててしまおう」
「お前も自暴自棄になってんじゃねえよ! そもそもお前さ、友達が受けたショックの大きさ分かってんのかよ?」
「そんなこと 誰だって ガキだって 知ってるさ」
「口悪いなあおい! それに、どうやって友達に償うつもりなんだよ?」
「ベベベロベベベロベロチュー ベベベロベベベベロチュー」
「気持ち悪いなあ! おっさんのベロチューなんてどこにも需要が無いんだよ! それにな、一体誰のせいだと思ってんだよ?」
「香水のせいだよ」
「お前のせいだよ! どうもありがとうございました」
ラブソングバラードがネタを終え、拍手と歓声が起こった。
その拍手と歓声が鳴りやむまで少し時間がかかった。
ネタがお客様に刺さったのかもしれない。
ラブソングバラードの二人が舞台袖へと帰って行った。
そして、にじいろ☆みらいの二人がすでにスタンバイをしていた。
「ステージをすーぱーうるとら盛り上げるで!」
「そうだねえ。元気よくいこうねえ」
ぽんちゃんとぺーちゃんが独特のテンションで言葉を掛け合っていた。
「ありがとうございました。続きまして、にじいろ☆みらいのお二人です」
出囃子が鳴り、にじいろ☆みらいの二人がすぐにステージへと向かって行った。
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