前世で「無能」の烙印を押され、絶望の中で命を落とした青年が、「今世こそは目立たず、貧乏でもいいから穏やかに生きたい」と願うところから始まるこの物語。しかし、運命の神様は彼を放っておかない。彼が選ぶ「地味な選択」が、なぜかすべて伝説級の偉業へと繋がっていって・・・・・・。
主人公アズ・ラエルは、自分を「無能」だと思い込んでいる。しかし、読者の目から見れば、彼の行動は慈愛に満ちた聖者のそれだ。失敗しようとして打つ手が、次々と周囲のヒロインや部下たちの心を救い、経済を動かしていく様はまさに圧巻。「勘違い」が加速させる、カタルシス抜群の究極の成功物語だ。
男女比1:100という特殊な環境下で、アズは「保護対象の希少生物(カカポ)」扱いだ。彼を取り囲むのは、見た目は極道、中身は純情な「チンピラシスターズ」や、重すぎる愛を向ける美母娘など、個性豊かなキャラクターばかり。彼女たちがアズの言動を「神の深謀遠慮」と捉えて勝手に心酔していくギャップがこの作品ならではの読みどころ。また、現代知識であるマヨネーズが、女性社会のニーズに完璧に合致し、社会現象を巻き起こす描写は、グルメ・経営モノとしての面白さも抜群!
「努力が報われない」と感じているすべての人に読んでほしい、自己肯定感が爆上がりする作品です!