僕と彼女の境界線
@P0q1
第1話 1回目
一日、朝方に登校途中に柄の悪い刺青をした男性と女性に絡まれた。
携帯電話に緊急時の通報をこっそりと押す、内容から口論になり、刺青をした男性がナイフを引き抜く、この通報は警察が調べ、サイレンが鳴る、この刺青をした女性が猟銃を引き抜くと場は凍りつく。
「五月雨時雨、16歳、高校一年生、警察に事件、ナイフと猟銃を持った男女が」
刺青をした女性の猟銃が五月雨時雨に向く、トリガーを引いたが、静止した世界と気づいた時雨。
「どかないと」
慌てて離れた、上空から落下してきた白い雪だるま、ユーモラスな外見も、時雨は全力疾走に逃走。
角を曲がった場所に立っていた一人の大女、身長200cmはある、体重は重そう、ぶつかりそうな時雨はサイドステップに回避。
「いい判断だ少年」
「どうも、逃げた方がいいですよ?」
「あの雪だるまの怪異を倒さないとでれん」
「そうなんですね、戦う力もないので」
「戦う力はある、この怪異と戦う空間と場は、選ばれた少数が活動できる、所謂の怪異討伐闘技場だ」
「なるほど」
「少年は怪異討伐闘技場に従い、先人より贈り物がある、手を重ね、受け取ります」
「よし」
手を重ね、「受け取ります」と叫んだ。
時雨に与えられた贈り物は武具、刀、槍、弓、鎧の四種類。
「おお」
「なるほど、武具か、珍しいな、他は力とかになるが、ふむ」
「鎧は自動装着、刀は腰に自動装着、槍と弓の選択肢か」
「少年、槍は使えるか?」
「初回は弓にしたい」
「まあ、一回はいいだろう」
弓を取る、怪異討伐闘技場に従い、雪だるまに弓を射る、矢筒は背中に自動装着、矢を射ると雪だるまは回転、高速に旋回し、大女の女性が雷撃を纏った拳に打ち貫く。
「凄い」
「怪異討伐成功」
怪異討伐闘技場は壊れていく、弓を射ると猟銃を持った女性の腹に突き刺さる。
「なるほど、半妖か」
「半分は怪異?」
「そうなるな、離れよう」
静止した世界が動き出す、大騒ぎの中で、時雨は女性に従い、バイクのサイドカーに座り、走る。
「法務省民事局直轄の怪異討伐下請け組織」
「名前は?」
「超常現象特別研究所」
「なるほどね、でなんで僕の周りにいたの、それともレーダー?」
「超常現象特別研究所所属にいる未來視の異能者が把握したケースだ」
「そうか、助けてもらいありがとう」
「ああ。警察の通報は意味がない、静止した世界に入れんからな」
『こちら警視庁公安部、法務省民事局が横取りとは』
「厄介な事か」
法務省民事局直轄超常現象特別研究所、対した警視庁公安部が言い争い、この五月雨時雨は身柄を法務省民事局直轄超常現象特別研究所経由に警視庁公安部に引き渡す形。
「警視庁公安部の井戸です」
「五月雨時雨、16歳、高一です。学校は登校途中にいけない形で」
「なるほど、まずは怪異討伐闘技場にあった怪異を伏せてもらえますか?」
「伏せてとは、秘密に?」
「平たくはそうです」
「わかりました」
「また怪異討伐闘技場に従い、得た力は?」
「鎧、刀、槍、弓です」
「珍しい異能ですね。武士ですか?」
「似てます。鎧は甲冑ですし、刀は打刀ですし、槍は十文字ですし、弓は和弓ですし」
「珍しい、和風な力ですね。一定の学習を毎週末の放課後によろしくお願いいたします」
「わかりました」
警視庁公安部より解放され、身柄は法務省民事局直轄超常現象特別研究所に戻る。
「怪異討伐成功はおめでとう、まずは三郷美来君の報告にあった少数派の武具型異能者らしいね、さっそく調査だ」
「わかりました」
武具型は展開と自動装着、弓と矢筒に入る矢は20本、槍は十文字の2m。
「ふむ、武具型は珍しいも、矢が尽きたら弓は終わるし、槍は2mだし、刀は全長90cmだし、典型的なダメ異能だな」
鎧の防御力は三郷美来の雷撃の一撃に耐える。
「珍しいね、防御力が高いのか」
「めっちゃおっかない」
「試そう」
銃火器も試し、重火器も試し、様々な異能も試し、ひたすらに耐える鎧に神の鎧と呼ばれた。
「ダメージを与えるのは、難しいね」
「ギブアップ」
「ふむ。刀、槍、弓は普通の扱い、鎧は神の鎧か、凄いな」
この為に五月雨時雨は高校に通いながら、怪異討伐に協力する形。
「君と組むのは喜びたまえ、美少女だ」
「裏があるとしか思えない」
「まあ、現実的に裏があるなら特に当たり障りのない工作員が組むよ」
「それもそうですね」
組む事になった女子は確かに美少女だが、16歳、金髪、碧眼、白色とヨーロッパにいそうな美少女、日本では凄く目立つ。
「あー、目立つな」
「文句が多い」
「いやでも、色々と組むのは不味そうな空気がびんびんにでるな」
「ロシア系イタリア人の帰国子女、厳密には母親がロシア人、父親がロシア系イタリア人、父親の父親が日本国籍を有したロシア系、彼女は両親の離婚後に父親の父親、祖父に引き取られ、日本国籍を得ることになったも、怪異討伐に遭遇し、超高速の振動を操る異能に覚醒、祖父の商いは神社の神主、彼女はキリスト教から、神社に改宗した後」
「ややこしいっすね」
「ややこしい、家庭の事情、信仰の事情、また怪異討伐の事情、彼女の特殊な事情と異能として、組む側を選ぶ、また軽い空気の側は彼女がお断りするので、更に選ぶ」
「なんか、宝くじに当選した後に聞く何て言うか説明みたいな」
「限りなく近い」
法務省民事局直轄超常現象特別研究所内はフリーな事情、また異能を中心とした法的な様々も調査中。
「事情はあるんだが、彼女は他人に恐れられた一面がある、怪異と戦う異能者ごと、超高速の振動を操る異能者の彼女がワイヤーに切断しようとした問題があってね」
「ややこしい上に物騒もつく、問題児だ」
「で、君の五月雨時雨は聞いたが、君の通う高校はどこだ?」
「学生証にある高校ですけど?」
「違う、君の通う高校の名前を読んでみてくれ」
「そりゃ、あれ?」
五月雨時雨は高校の名前がない、法務省民事局直轄超常現象特別研究所が調べた高校に通う五月雨時雨の高校がない、理由は不明。
「あれ、僕は高校に通う?」
混乱は五月雨時雨自身。
「なるほどね、五月雨時雨と言う日本国籍の高一はいない、五月雨時雨の通う高校はない、五月雨時雨の自宅はない、五月雨時雨の契約中の携帯電話位の身元保証、だがあったのは公衆電話」
「そんな」
「怪異討伐成功は確認したが、五月雨時雨君は違う世界線から渡ってきた側と推測する、君の事情から、彼女が上司になる」
「わかりました。で上司になる彼女とは誰です?」
「うむ。超常現象特別研究所内でも、微妙な立場に更に微妙な立場が加わる、所謂のエルフだ」
「あの、ファンタジーのコスプレですか?」
「彼女の遠い祖先にエルフが混じっていたらしい、彼女は先祖返りした」
「厄介な立場、ややこしい上に物騒もつく、問題児しかないも、より厄介な事になりそう」
「うむ。超常現象特別研究所内でも意見はわかれるが、異能者ではあるが、エルフは怪異ではないと言う、先祖返りもあるし、彼女は半妖となる」
「うげ」
黙っていた彼女こと本人は不満そうにハリセンに時雨をどついた。
「怪異討伐の事情なのに、半妖って半分は怪異じゃないか」
「うっさい日本人」
「半妖、先祖返りのエルフ、神社の巫女さん、高一の女子高生、超高速の振動を操るワイヤー使い、美少女より、厄介な塊だ」
2回目のハリセンに時雨をどついた。
「一言多い」
「まあ、経験になるなら、まあいいかも、きつい討伐になりそうな」
組む事になったエルフ巫女兼女子高生、超常現象特別研究所内でも目立つ容姿、しかも半妖の為に微妙な立場。
「確認なんだが、味方?」
「状況次第では敵ね」
「うーん。まあ、僕の異能は武具だし、善くも悪くも和風な力だし、超高速振動のワイヤー使いか、ザ異能って奴」
「逆に質問、貴方は私の味方?」
「うーん。条件付きに味方、絶対の味方はまだわからない、今は組むから味方する」
「ならお互い様ね」
「多分、今まで返り討ちにあった男女が多そう、強者の空気」
「ちょっと待ちなさい、何それ、強者の空気って!」
「うーん。空気を放つ位の強者感」
「私はラスボスじゃない!」
「なるほど、ひとまずは納得」
組むのら稲生アナスタシア、この珍しい組み合わせと異能者同士の敵対に近い間柄同士と性格の一致、初歩的な訓練中、弓を射る毎回にダメ、ミス、当たらない、弾かれた等を連発、マシな槍となった。
槍はマシ、刀はマシ、和風甲冑は神、攻撃力に難があり、機動力に難があり、防御力に特化した扱いとなる。
基本的な二人は、アナスタシアが超高速振動のワイヤーに切断、防御力は時雨がカバー、また接近戦に弱いアナスタシアの前衛役もカバー。
怪異討伐の仕事、アナスタシアは原付き、時雨は原付き、50CCの排気量に、加速も60kmが限界、このついた時に怪異が現れ、異能に覚醒した扱いの一人が逃げる。
「ちょっと待ちなさい!」
声に反応した怪異が向く、直感的にアナスタシアの前に飛び出し、鎧に水撃を防いだ。
「よし」
原付きは停止、カエルの怪異は逃げる先に跳ねる、着地したヵ所は逃げる一人の先、討伐に来た二人の前。
「こいつは賢い!」
「対怪異戦の基本、2対1」
「時雨は壁、私はワイヤー」
「了解」
ワイヤーを放つアナスタシア、カエルは水撃を放つも、時雨の鎧に防がれた。
「くそ!」
「手を重ね、受け取ります」
「は?」
「いいから行いなさい」
「は?」
「力が来る」
「先に言えよ!」
手を重ね、「受け取ります」と叫んだ一人、だが手を重ねるとはあってない重ね形。
「くそ!」
「神社の重ねる手!」
理解した一人は重ねる手、「受け取ります」と叫んだ。
手に入れたのは一匹の猫。
「猫?」
「にゃ!」
沈黙した敵味方、脅威ではないと判断したカエルは、水撃をアナスタシアに放つも、時雨がカバーし、無傷。
ワイヤーがカエルを捉え、超高速振動に切り裂く。
カエルの断末魔、
とどめに槍投げ、十文字槍がカエルを吸収、唖然とした3人。
「おう、水撃が使えるぜ」
「何それ!」
「あんたらなんだよ?」
「法務省民事局直轄超常現象特別研究所所属の稲生アナスタシア、部下の五月雨時雨」
「役人?」
「違うけど、超常現象特別研究所所属ではある、怪異討伐の事情」
「怪異ってさっきの化物?」
「そう」
「この猫は?」
「先人の贈り物」
「あー、厄介な事になった」
超常現象特別研究所に護送、説明と説得と力の調査。
「槍がカエルを吸収し、水撃が使える?」
「おう」
「ん、FFに青魔法のラーニングがあったね」
「そんな感じ」
「凄いね、怪異の力を操るか」
様々に調査中。
新入りと訓練と学習。
刀、槍、弓に怪異吸収、また吸収した怪異の力、他に戦闘活動の向上が判明した。
「ちょっと時雨、なんかあんたの武具はチート過ぎない?」
「確かに」
周りの異能者達は微妙な顔、半妖と怪異の力を操る異能者、似たり寄ったりの扱い。
「ちーす五月雨、稲生」
「おう、前に猫を出した異能者か」
「猫と視界共有、思念会話、爪にかまいたち、牙にファングがあるぜ」
「割りと使えるな」
「で、二人って研究所内でも微妙な立場なんだね」
「割りと」
「半妖と怪異の力を操る異能者か、他の異能者達から怪異と同じと言われてるぜ?」
「理解力の足りない奴等め」
稲生アナスタシアは時雨が代弁した言葉に頷く。
「で、怪異に対した警視庁から、機動隊の共同任務を要請されたらしい」
「また揉める」
「兎に角、大人しくした方がいい」
新入りの忠告に従い、二人は大人しく学習。
「先生、怪異の大別した扱いとはなんでしょうか?」
「遠距離型、近接型、格闘型、小型、中型、大型、超大型、単体型、集団型、難易度が高い組み合わせはよりレアだ」
「すると最多は?」
「中型の格闘型の単体型」
「なるほど」
「最小は超大型の遠距離型の集団型」
怪異学習、対怪異戦学習、主な仮想空間でのシミュレーション、また時雨の武具は起死回生が願えると期待が集まる。
アナスタシアはワイヤーから、チェーンソーに切り替える。
稲生アナスタシアは超高速振動に切り裂く攻撃力特化型の異能者、主な怪異を吸収計画と両立した扱いの時雨も大人しくする。
「完璧に睨まれてる」
「立場が悪いわね」
「ちょっといいか半妖コンビ」
「なんでしょうか?」
「怪異の力を操る異能者って怪異か?」
「現在進行形に調査中です」
「真坂と思うが、怪異が人間に化けてんのか?」
「まあ、落ち着いて、争っても壊れた弁償が大変ですし」
二人は完璧に睨まれてる、所長の歓崎は調査中と回答、また時雨の鎧は屈指の防御力、戦車の主砲も弾く位。
研究所内でも意見が対立し、怪異と半妖を殲滅すべきと強硬派、無害な半妖は生かすと人道派、所長を頂点にした保守派。
怪異に近い二人は保守派に所属。
「異能者達も派閥ね」
「でも怪異と半妖を殲滅すべきとした主張は理解できるよ。無害な半妖は生かすべきとした主張も理解できるよ」
「一長一短ね」
「まずは討伐にいかないと」
異能者達は未來視から要請を受け派遣される、この優先順位はあれも、稲生&五月雨は最多を記録、一日に4回の討伐、週に28体の討伐、月に120体の討伐成功した。
僕と彼女の境界線 @P0q1
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