夢のあわいに、水葬を。
エイレイ
一章
一章・一集『終わりと始まりは別乾坤で』
それでは、これから三つの質問をします。どうか、あなたの正直な答えを聞かせてください。
愛は憎しみに勝ると思いますか?
「随分と突飛な質問だな。かくあれかしと願っている。報われないと意味が無いだろう」
人はいつ死ぬと思いますか?
「忘れた時だ。自分を忘れ、誰かに忘れられた時」
最後の質問です。死は、真の意味で苦痛を癒すと思いますか?
「…ああ。少なくとも、死んだ者にとっては」
──────────────
とんでもないことになった。そう
彼はWeb上で自身の小説を公開して小銭を稼いでいるいわゆる零細作家だ。だがそれも、新しく連載したタイトルの閲覧数が伸び悩むせいで先行きが不安になってきた。
(少しずつ書き溜めてきた分もあるが…これはもう、いっそのこと切るべきか?三話も書いててこの閲覧数はヤバいだろ…)
最近ようやく一つの作品を完結させ、気持ちよく次の物語を始めたのに、こんなに見てくれる人が少ないなんて。
やっぱり、男主人公が修為を積んだりメイン敵である『八厄災』の妖魔に陥れられ戦ったり、数多の苦難の末に強大な力を得て英雄となりヒロインと結ばれる…なんて誰でも想像がつくような王道物語にしてしまったのが不味かったのか。
(今どき物語なんて掃いて捨てるほどあるし、やっぱり奇想天外な方がウケがいいよなあ…)
洪慎は頬をひくつかせ、震える手でマウスを操作してコメント欄を開く。案の定、そこには誹謗中傷こそないものの、そこそこ辛辣かつ想像通りの批判コメントがいくつか寄せられていた。
万年愚人節 さん
『また修真モノ?前のもそうでしたよね?同じ世界観を共有するならまだしも、全く違うからあなたのやたらと冗長でわかりにくい用語説明を一から覚えるはめになりますし、正直ダルいです。それと、主人公の属性も被ってませんか?今からでも変えてみては?』
スマホの奴隷 さん
『あんたの文、尺稼ぎが目立ちすぎてなんか目が滑るっていうかなんというか。どうでもいいご都合設定追加するくらいならいっそ女の子を沢山出してハーレムものにすればいいんじゃない?そしたら文字数増やせるよ?笑』
おれの小説を見て! さん
『修真界なのに今のところまだそれらしい術が出てきてない。まだー?』
「………はぁぁぁ」
長い長い溜息が吐き出される。
さっき執筆のやる気を出すためにニンニクたっぷりのカップラーメン食べたばかりだから、ちょっと臭うかもしれない。
「って、こうしちゃいられねぇ!絶対に読者どもを感嘆させる話を書いてやる!」
そうPCに向かって毒づきながらノートを広げてプロットを修正する。だがわずか十数分後、彼はキーボードに手を置いたままの姿で机に突っ伏して項垂れていた。
「はぁ…。やっぱりだめだ、大幅に修正したら整合性が取れなくなる…」
そうブツブツ恨みがましく呟くと、ふと窓の方に目を向ける。
真昼間だというのにカーテンを閉めたままだった。
めんどくさいが勝ちそうになるのを堪えてカーテンを開けると、照りつける殺人級の陽光が目に染みて、洪慎は「ホワァ」と情けない悲鳴を上げて目を眇めた。
洗面台に駆け込んで眠気覚ましに顔を洗う。
冷たい水で気分をリフレッシュさせると、霞がかった頭が冴え渡った。びしょ濡れの顔を拭いて目の前の鏡を見ると、徹夜明けのせいで顔は青白く、目は少し充血して隈が浮かんでいた。
「世間様は今昼間、それも絶好の散歩日和だな…。こういう晴天の日には、いいことがあるって相場が決まってる……よな」
誰に聞かせるまでもなく、無理矢理笑みを顔に貼り付けキザな台詞を吐いた。彼が、自分の唯一のトレードマークだと思っている
(はー……。よし、気分転換に外に出てみるか)
洪慎は気を取り直して、猛暑一歩手前の外界へ出かけるために万全の準備を整え、勇み足で部屋から出て行った。
通知音が鳴り、PCの画面に一つのコメントが表示されたことも知らずに。
火鍋 さん
『とても面白いです。続き待ってます』
洪慎の向かう先は、スランプを解消してくれそうなSNS映えスポットだ。幸い、古めかしい街並みが広がる観光地と化している場所が近所にはある。その辺をぐるりと巡って行けば、自ずとネタが降ってくるだろう。夕方になったら、屋台で串焼きでも買って帰ろう。
(午前中は、そこでベンチにでも座りながら構想を練って、いつもの店に寄って………何だあれ?)
早速近場の公園に着くと、噴水の傍に普段はない小さな屋台が設置されているのが見えた。
屋台の布看板には、日焼けした文字で『算命いたします』と書かれていることから、占いの屋台なのだろう。長いことこの近くに住んでいるが、こんな閑散とした公園にいるのは初めて見た。
(珍し…。こんな所に占いの屋台?)
パイプ椅子には一人の老人が背を丸めて座っていて、洪慎を見付けるなりこちらに手招きをした。
(え?俺?)
軽く辺りを見回しても、この公園には彼と算命師の二人しかいない。洪慎はそれに気付くと一瞬訝しげな顔をした。彼は修真小説を書いているが、占いや宇宙の真理なんかは一切信じていないからだ。
だが、執筆に行き詰まっているのは事実。藁にもすがる思いとはこのことだろう。洪慎は恐る恐る屋台に近付き、近くにあった薄汚いパイプ椅子に腰掛けた。
屋台はほとんど机と椅子だけで、道具らしい物といえば蝋燭や竹紙、剣を持った武神らしき銅像がポツンとあるだけだ。
彼は屋根のない開けたこの場所で、頭に被る日除けの編笠一つで客を待っていたらしい。だが首元には汗すらかいていないし、古めかしい服の袖から見える手は日に焼けておらずに白いままだ。顔はよく見えないが、この辺りでは一度も見たことがない。
この世界に突如現れ、決して馴染むことのない異物のようだと洪慎は不気味に思った。
「それでは、ご自身の名前と生年月日、生まれた時間などを教えてくれますか?」
料金説明もなく話が始まり、洪慎は面食らう。もしぼったくり店だったら…なんて考えるが、もう座ってしまったし逃げられそうにない。
「名は洪慎、二千四年四月十四日生まれ、……時間は確か23時辺りで…何分だったかはわかりません」
「わからなくても大丈夫ですよ。判明したことだけを伝えますから」
老人はそれだけ答え、洪慎の言ったことを書き留めると何やら指折り数え始め、ようやく何かを思い出したように顔を上げた。
「あなた、今年は厄年ですね」
「厄年?」
突然そんなこと言われて、これにはスピリチュアルを信じていない洪慎も若干たじろぐ。
「そう厄年。あなた自身の選択が、自身や周りに厄を振りまくことになる。これを悪因悪果と言う。それと火に気を付けて。粗雑に扱えば身を焼き焦がす怨敵となるでしょう。逆に、水とは相性がとても良いようです」
つまり、うっかりしてたら家が火事になるかもしれないってことだろうか。洪慎は家のガスの元栓は締めたかどうかを無性に確認しに帰りたくなった。
「わ、わかりました…。それと、算命師は色々相談に乗ってくれると聞いたんですけど…」
「ええ、お聞きしましょう」
老人は丸めた背を些か伸ばし、居住まいを正す。
「それが…当方小説を執筆しているんですが、なかなか閲覧数が伸びなくて…。文章や展開に粗がないように気を付けても、批判コメントばっかりで。どうしたら皆が納得するような話が書けるようになりますかね…」
そこまで言って、洪慎は言ったことを後悔し始める。算命師の本文は算命であり、小説なんて門外漢に決まってる。
どうせ当たり障りのないしょうもない返答が返ってくるだけだろう。そう考えて老人を見ると、意外にも老人は困ったような表情は見せず、代わりに興味深そうにうんうん頷いた。
「小説とは、著者自身を映し出す鏡そのもの。過去と思想の表れ。無理に読み手に合わせて捻じ曲げる必要などありません……ですが、より良い物語を目指すならば、いっそのことご自身でその世界を体験してみるのはいかがでしょうか。その小説に入って続きを書くといい」
「……はあ?何言って…」
最初は何だかそれらしいことを言っていたのに、急に発言が意味不明になった。
不気味に思った洪慎が立ち上がろうとした時、不意に強い目眩を覚え、頭が大きく揺れた。
今日は夏にも関わらず珍しく外出ができる気温だったのに、もう熱中症か。引きこもりは熱にも弱いらしい。
「ぅぅっ…きゅ、救急車…」
一筋の血が鼻から垂れ、フラついたせいで屋台の机に思わず手を突く。次第に目眩は強くなり、まるで何者かに頭を掴まれ揺さぶられているかのようだ。
算命師を仰ぎ見るが、その姿は何故かどこにもない。
(逃げやがったか!?ヤバい、このままだと死ぬ…!)
死んだら続きが書けないじゃないか。それだけは嫌だと叫ぶが、最早体にそんな力は残っておらず、洪慎の体は傾き、そのまま頭を机に打ち付け意識を失った。
『システムをアップロード、同魂率…■■パーセント。おめでとうございます、“まるで
「………う…」
AIで生成した合成音声のような声が聞こえた。
抑揚のない声は、耳奥に不快なほど響く。とうとう耐えきれなくなって、洪慎は「何だ!」と叫ぶと飛び上がるように上体を起こした。
『ユーザーNo.444 さん。こんにちは。本日より、あなたの担当を務めます、異世界転生管理システム(仮)です。どうぞ、わたくしのことはお好きなようにお呼びください』
「……えっ、何?誰だ?」
ぼやけた目を擦ってもう一度声のする方を見ると、最近開封したばかりの赤いノートが宙に浮き上がり、そこには先程の音声が言ったままの言葉が自動的に書き出されている。
「なんで勝手に文字が?幻覚?もしかして誰か俺に薬を盛ったのか?まだ頭クラクラするし…」
『あなたのその目眩や頭痛は、転生の際に生じた副反応です。心配せずともすぐに治ります』
「はあ?転生?」
狼狽えながらも辺りを見回す。そこは見慣れた自室ではなく、ましてや先程までいた公園でもない。いつか見た時代劇の世界のような部屋だった。
全体的に色褪せた部屋の中には白や緑に彩られた屏風が
綿麻地の巻き簾が風に揺れ、その向こうには連綿と山が並んでいる。今は秋頃なのか、木々の葉は鮮やかに紅葉している。確かに、今の今までこんな場所には来たことがない。
(頭いてぇ…)
洪慎は自分が寝転がっている
(一体俺はいつまで寝てたんだ?もう秋?……電気代チャージしてたっけ?)
ここがどこだか知らないが、早く家に帰らないと。
確か、机に放置したPCの電源は付けっぱなしだった気がする。書きかけの文章を保存したか否か記憶にない。もしアプリ残高が底を尽きていたら電気を止められる。そのせいで書きかけが全部無駄になりかねない!
「最悪だ…!クソっこんなことに俺の命運がかかってるとか冗談じゃねぇ!どうにかして起きないと…」
そう呟いて頭を抱える。
そこで顔を上げた先にある真鍮の鏡台に映る姿を見る。そこには唖然とする自分の顔が映っていて、袖のやたら長い服を着ていることに気付いた。見慣れない、品月色の
「なんでいつの間にか着替えてるんだ?それにここは一体どこなんだ?やっぱ夢か?」
『お答えしましょう』
合成音声が独り言に反応してくる。
『ここは夢などではなく、修真小説『炎呼伝』を元にした世界。
「はっ…?」
今なんて言った?
洪慎は憮然とした表情で、宙に浮かんだままのノートを見上げる。顔は以前と何ら変わらないが、その体内を伝う謎の気配は、確かに人のものではない。
『そして最後には華々しく散っていただきます。そうすればステージクリア、元の世界に帰れますよ』
合成音声のくせに、なんだかこちらを嘲笑しているかのように聞こえる。
「いやいやいや、そんなわけない!どうせあの算命師のジジイの仕業なんだろ!おい!隠れてないで出て来いよ!どういうことか説明しろ!そんで電気代代わりに払えよ!バイトも無断欠勤しちまってるし!」
とうとう我慢ならなくなり、冷静さを失った洪慎が声を荒らげる。だが返事はなく、風の音だけが聞こえるだけだった。
『あなたはまだここが自分の生まれ育った世界だとお考えなのですね?』
「当たり前だろ!」
『違います。あなたは確かに別乾坤へと至りました。受け入れてください』
「ハア〜〜!?」
まるで話の通じない宇宙人だ。
しかし、そんな相手を前にして怒り狂いながらも彼はどこかその説明に納得しつつあった。自分にはこんな見慣れぬ場所に来た記憶なぞないからだ。
だがそれを認めてしまえば、あとはこのノートの狙い通り、なにかろくでもないことに利用されてしまうかもしれない。故に、素直にはいそうですかと首を縦に振る訳にはいかなかった。
『御納得いただけなかったようなので改めて説明致しますと、ここはあなたの創造した小説『炎呼伝』の世界です。ここでは主人公とあなたを含むその他大勢が各々物語を紡ぎます。あなたはご自分の小説を完成させるため、裏で登場人物たちを手引きし、あなたの想像と偶然を織り交ぜた素晴らしい物語を作ってください』
洪慎は、ぽかんとしたまま何も言えなかった。ノートの言った言葉自体は理解できた。だが…。
『もちろん、すんなりと物語は完成致しません。小説に限らず、映画やゲームには、尺稼…サブクエストが発生するものです。物語の本筋とサブクエストを両方こなしていただくため、ささやかながらご褒美も用意させて頂きました』
「…サブクエストを無視したらどうなるんだ?」
恐る恐る洪慎はそう問いかける。
『ご安心ください。サブクエストの多くは物語に影響がないものがほとんどです。ですがその他にメインクエストもありますので、順次解放していく予定です。そちらは必ず達成しないと物語を進めることができなくなります。任務発生時に告知致しますのでそれまでお待ちください』
「だよな!サブがあるならメインもあるよな!クソ!」
それじゃあ両方しなきゃならないってわけだ!
「小説通りに時間が進むなら、一体何年かかるんだよ…?最悪だ、ただ外に出ただけなのにこの仕打ち…」
こうなることなら外に出なきゃよかったと、洪慎は項垂れる。まるで彼を元気づけるように(煽るように?)ノートは周りをふわふわと飛び、そして話を続けた。
『ご褒美のことは聞かなくていいんですか?例えば…』
広げて見せられたノートの一番前のページに、いくつか『?』マークの書かれた表が描かれている。
『これは、あなたが使える妖術の一覧です。まだあなたの妖術の段階は
「妖術使えんの!?」
途端に洪慎が目の色を変える。彼のやる気を引き出すには絶好の殺し文句だったようだ。
(そりゃそうか、今の俺は游坎流なんだった。游坎流は大陸中に名を馳せる妖魔の始祖であり、自然災害を司る『八厄災』の一人、清厭禍祖なんだ…!)
游坎流に対して妙な号を付けてしまったことに、今更ながら後悔する。
『ユーザーNo.444 さん。これからクエストをバンバン達成してバンバン妖術を解放しましょうね。どうぞ快適な修真界ライフを』
「あっ、ちょっ…!まだ質問が!」
ノートは洪慎…游坎流がやる気になったことを察してか、游坎流の制止の声も聞かずに頁を閉じ、音もなく掛け布団の上に落下した。
その直後、けたたましい足音が遠くに聞こえた。どうやらこちらに向かって近付いて来るようだ。游坎流はギョッとして、思わず牀榻の上で身構えた。
「おはようございます城主!朝のお茶をお持ちしました〜」
そうして部屋に飛び込んで来たのは、游坎流より幾ばくか若いであろう妖魔の少年。その肌の色は桔梗のような紫色で、年齢は十五か、それより少し上くらい。見た目は間抜けそうだが、誠実そうな目つきをしている。
彼は游坎流に恭しくお茶を手渡す。その茶盃からは
「えっと…誰だお前は…?」
ここが『炎呼伝』の世界ならば、この少年は游坎流に関係する人物だろう。ということは…。
「忘れちゃったんですか城主!?わたしです!
少年、小丁は悲しそうな顔で焦ったように捲し立てる。名前からして、彼は游坎流の
「あ、ああすまない、寝起きでボーッとしてだな……」
言い訳しつつ安心してお茶を飲む。翡翠のような色合いで、甘く爽やかな味わいだ。
「うん、美味い…」
「へへ、今朝来た商人から買い付けた最高級の
「な、何も問題は無い…(閉閑って、あの?)」
修真モノでは欠かせない単語に内心興奮するが、なるべく声を上擦らせないように気を付け、
(いざ自分のキャラに顔が付くとテンションが上がるな!早く封離霞が見たいな。かなりの美丈夫のつもりで描写したし、どんな顔になるか楽しみだ!)
内心ニヤニヤしながら、こほんと軽く咳払いして気を取り直す。
「ンン、小丁。今日は気分がすこぶる良い。散歩に出かけるから、支度を頼む」
「まだ起きたばかりなのにですか?そろそろ捕獲してきた奴婢が到着する頃ですから、その確認が終わってからにしません?」
(は?奴婢?)
それを聞いて游坎流はその動きを止める。そして奴婢というワードによって、彼は今自分が炎呼伝における『何話目』にいるかを完全に理解した。
(今三話目じゃねぇか!ということは、これから
かつての洪慎が頑張って進めたプロット曰く、両親が死に、路頭に迷っていた幼き封離霞は妖魔どもに奴婢として游坎流の治める青寒城に連れてこられる。ここで封離霞は妖魔ども(特に俺!)に酷い目に遭わされたはずだ。そりももうコテンパンに。だってそうでもしないと封離霞は復讐心を募らせ、協力者を得て青寒城を脱出なんてしないだろう!
そしてやっと封離霞の旅が始まる。これが四話内での出来事だ。
(復讐心は日に日に増長し、やがて封離霞は仙師にまで成長し、世界に災いを齎す『八厄災』である游坎流を
『ええその通り!先程も申しました通り、あなたはそのうち死にます!』
とんでもない事実に気付いた途端、ノートが何の前触れもなく游坎流にそう応える。游坎流は小丁がまだいるにも関わらず「ハア?」とノートに凄む。
(おいどういうことだよ!?俺が途中で死んだら転生のコンセプト破綻するだろ!ていうか人前なのに喋ってもいいのかよお前!)
『ご安心を。わたくしはあなた以外には見えないし、聞こえません』
合成音声のくせに、その声はどこか飄々としている。憎たらしいことこの上ない。
『ここでメインクエストの発表です。ジャジャーン。“封離霞をいじめよう”。任務達成で妖術の段階が
「…………」
游坎流の額から、一筋の冷たい汗が伝い落ちた。
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