花はしおれる
「は……?どういうこと……?」
私は見てしまった。私の旦那が私の同僚と不倫しているところを。私は冷や汗が止まらなくなり、何度も心の中でうそだと思った。
「みくる先生ー!おはようございまーす!」
「みんなおはよう!」
私
「みくる先生ー!今日ね……」
「みくる先生見てみてー!」
子どもたちが私の周りに来て、色んなことを一斉に話し始める。あぁ、こんなときに聖徳太子の耳でも持ってたらもっとよかったのに……笑
「こらーみんなみくる先生困ってるでしょ?」
「ごめんなさーい」
「みくる先生大丈夫?」
そう言う彼女は私の隣のクラスの担任の先生の
「おはようー!筋肉先生ー!」
「おはようー!じゃないねん!俺、
多くの男の子たちに人気な先生であり、教師歴も長い。そして私の最愛の旦那様である。
「あーまた有吉先生が安藤先生見てにやにやしてるー」
「も、もう!」
こどもたちは、私を見てにやにやしている。本当に子どもってこういうところ鋭いんだから……。私は照れた顔に手でパタパタとし、温度を下げた。
休み時間になると子どもたちは、一斉に遊びだした。グラウンドに行く子や教室で遊ぶ子、隣のクラスの子と話す子。
「えー先生今日は、遊んでくれないのー?」
「ごめんね。ちょっといそがしくて……」
子どもたちには遊びの誘いを受けたが次の授業では、プリントが必要でコピーをしないといけない。急いで廊下を抜け、更衣室隣のコピー室に入る。
「ま、まにあったー……」
なんとかコピーが終わり、プリントを取ろうとしたとき隣の部屋からガタンという物音が聞こえた。もしかして幽霊……?私はおそるおそる隣の部屋を覗くと
「うそでしょ……」
そこには、私の旦那と二見先生が密会していた。私に見せつけるかのように2人はキスをした。
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