東京で暮らす高校生の柚月(ゆずき)と、神社を担う柚月の祖母の世話になっていた惣一の出会いから始まる物語は、古民家や神社といった懐かしくも季節感漂う風景描写によって、ゆっくりと立ち上がっていきます。
そして二人が目にした【白峰狐伝説】によって、物語は少しずつ動きだす。
亡くなったお祖母さんに対する後悔や罪悪感を抱く柚月は、神主の小山内や村人の様子から、伝説の真実に近づいていく。
黒い狐は災厄をもたらすという古い因習。
柚月の夢に出てくる白い狐との血族的なつながり。
物語は、狭く閉ざされた村ならではの偏見や先入観と、ある事件により不穏な方向へ流れていき、やがてあっと驚く意外な展開が待っている。
柚月の繊細な心の機微が丁寧に描かれ、柚月のやさしさや勇気に触れるたびに胸が熱くなりました。
そして個人的には、物語に出てくるシフォンケーキがとても魅力的に映りました。
そういった日常的な描写も素敵で、読みながらフッと心が軽くなる心地よさもあります。
狐や神々など神聖な空気と謎が漂う物語は、最高の読後感をもたらしてくれます。
祖母の死をきっかけに、因習に縛られた村にやってきた主人公の少女・白峰柚月は
なぞめいた少年・黒崎惣一と出会う
この村に住んでいた柚月の祖母には、ふしぎな力があった
どうやら、柚月にも……
あやしげな白い狐に導かれるようにして、柚月は、惣一とともに
村に残る「白峰狐伝説」と関わってゆく
そして、この伝説には、かなしい真実が隠されていることを知るのだが――
柚月と惣一の繊細な感情のやりとりに、にまにましながら、
オカルティックな展開にはらはらしちゃう
少年少女のあやかし冒険譚
完結済み全37話
さわやかな結末まで、ぜひ、一気にご覧ください!