ケールのスムージー




明日は新学期…。

わたしは、期待と不安で一杯だった。


今朝ママがケールのスムージーをバーミックスで作ってくれた。


ケールとバナナとオレンジジュースをミックスしたもの。


私はこのケールが少し苦手だった。


少し苦いから。


ママが言った。


「もし、いやなことがあっても、このケールの苦さくらいのことまでは我慢できるわ。

さ!飲んでみて」


私はグラス一杯のケールのスムージーを飲んだ。


苦い…けど、甘いバナナの香り…

複雑な味だった。



私は学校へ行った。

つつがなく1日が終わった。

楽しかった。

久しぶりの皆の顔が見れて!

みんな日焼けしてピカピカしてたなぁ(笑)


家に帰るとママがきいた。

「どうだった?」

「苦くて甘かったよ。

ケールのスムージーが。


学校?

そんなの楽勝!

たのしかったよ」



ママが私の取り越し苦労に付き合ってくれて、

心があたたかくなった。


「ふふふ…

ママったら、うれしい。

ありがとう

ママ。

心配してくれて。


今日一番苦かったのはケールのスムージーだから。

おまじない効いたね!」









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