僕の行く先に待つ者は・・・。
緋色火花
第1話 記念日
『チュンチュンッ!チュンチュンッ!』
「・・・ん?ふわぁぁ~・・・あ、あれ?
此処は・・・一体・・・?」
鳥の囀りで起きた男は頭をボリボリと掻きながら身体を起こすと、
寝ぼけ眼を擦りながら、もう一度・・・背伸びをした。
「ふぁぁぁ~・・・えっと~・・・確か~昨日・・・?」
まだ頭が目覚めていないのだろう。
そう考えながらも起きない頭でボ~っと暫く景色を眺めていると・・・。
「ハッ!?えっ!?えっ、えっ!?えぇぇぇぇぇっ❕?
い、今・・・今何時なんだっ!?」
一気に脳細胞が活発に動きだすと、
男は急に慌てふためき、そそくさと荷物を纏めてその場を駆け出したのだった。
「ヤバいっ!?ヤバいっヤバいっヤバいぃぃぃぃっ!!
ぼ、僕とした事がっ!こんな日に寝坊するなんてぇぇぇっ!?
い、急がなきゃっ!ぜぇぇったいにニールに怒られるぅぅぅっ!」
そう哀しみの声を挙げながら駆け出したその男の足の速さは並みではなかった。
余りの速さにすれ違う荷馬車の御者が思わず、
『は、はやっ!?』と驚きの声を挙げるほどだったのだ。
まるで吹き抜ける風が如く駆け抜けるその男は、
ふと、その視線の先に見覚えのある婦人を見つけ駆け寄ると挨拶した。
「おっ、おはようございますっ!ミセス・コリンズさんっ!」
ぺこりと頭を下げ挨拶をしたその男に、
ミセス・コリンズは笑顔を向けながら挨拶を返した。
「あら~、イアンさんじゃないの~?
おはようございます♪
いつも丁寧な挨拶をしてくれて嬉しいわ♪」
笑顔でそう返されたイアンは『あははは』と頭を掻きながら乾いた声を挙げると、
ミセス・コリンズは『今、依頼からの帰り?』っと話を振って来た。
「え、えぇ、そうなんですよ~。
依頼に少々てこずってしまいましてね~?
そのおかげで野宿する事に・・・あははは・・・あぁ~あ・・・」
「うふふふ♪
イアンさんのようなS級冒険者様でも、そんな事があるのね~?」
楽しそうにそう笑ったミセス・コリンズだったが、
ふと・・・首を傾げ『あら?確か今日は~』っと尋ねて来た。
「ねぇっ!今日って確か弟のニール君の冒険者登録日だったんじゃないの?」
そう話すミセス・コリンズに、
突然『ハッ!』と思い出したイアンは『あわわわわわ』っと慌て始めたのだった。
「は、早く行かないといけないんじゃないのっ!?
ほっ、ほらっ!早く急いでっ!」
そう声を挙げたミセス・コリンズに、
イアンは慌てながらも『コクコクコクコク』と凄まじい速さで頷くと、
『ではっ!そう言う事でぇ~』っと、ミセス・コリンズの方に向きながら、
後ろ向きに走り去って行ったのだった・・・。
それを唖然としながらも軽く手を振るミセス・コリンズは、
胸の辺りで願うように手を握りながら、
『・・・相変わらず器用な人ね?』と微笑んで見送ったのだった。
『タッタッタッタッタッタッ・・・』
イアンは街道を駆け抜けながら過ぎ去る景色を横目に走っていた。
そして少し離れた林がイアンの視界に入ると、
ふと・・・昔の出来事を思い出しニヤけてしまっていた・・・。
(あぁ~、確かあの林の中でニールが初めて剣術の練習がしたいって~♪
はははっ!いや~・・・懐かしいな~?
そんな弟ももう・・・15歳かぁ~♪
早いモノだね・・・ねぇ、父さん、母さん?)
街道を掛けながらふと、空を見上げ両親の笑顔を思い出したイアンは、
その足を止め・・・街道沿いに植えられた樹木に手を着き再び空を見上げていた。
暫く両親の事を思い出し浸っていたイアンだったが、
突然、その思い出の中に居た両親の温もりから現実に引き戻された・・・。
「あれ~?そこに居るのはイアンさんじゃねーかぁ~?」
その声に『はい?』と振り返りながら小首を傾げたイアンは、
その人に『おはようございますっ!今から農作業ですか?大変ですね~』っと、
深々と頭を下げながら挨拶したのだった。
するとその農夫は首を傾げながら問いかけた。
「ほれっ・・・確か今日は・・・ニールの・・・」
農夫がそう言いかけた瞬間、
『あぁぁぁっ!?』と再び声を張り上げたイアンは、
『い、急ぎますのでぇぇぇっ!これでぇぇぇっ!』と、
再び後ろ向きに走りながら農夫に別れを告げたのだった・・・。
「・・・はははっ、相変わらず変なお人だな~?
今日も平和だっちゅー事かいな~?はっはっはっ!」
そう笑いながら農夫は牛にムチを軽く入れると、
『モォ~』と農夫へ返答するかのようにゆっくりと歩み始めたのだった・・・。
『僕の名はイアン・・・。
赤髪ミディム・ボブで少し・・・瘦せ型・・・かな?
現在24歳で弟のニールと2人暮らしなんだけど、
恋人は・・・残念ながらいない・・・ぐすん。
そして僕達は『クォーレ』と言う田舎の町で冒険者をしている。
僭越ながら『S級』と言う、冒険者の肩書を持つ僕だけど、
実は~・・・争い事は余り好きじゃないんだよね・・・あははは♪
弟のニールとは9歳ほど年が離れているけど、
僕とニールはとても仲がいいんだ♪
ニールは僕の背中を見て育ち、或る日の朝・・・起き抜けに僕にこう言ったんだ。
『僕は冒険者になって、にぃちゃんと一緒に冒険するんだっ!』って・・・。
そりゃ~最初は驚いたよ?でも嬉しいじゃないか~♪
僕と一緒にって・・・はははははっ!
あっ、そうそうっ!言い忘れていたよ。
15歳を迎えると誰でも・・・冒険者に登録出来るんだ。
人族・獣人・エルフにドワーフ・・・つまり種族に関係なく登録出来る。
だから今日、弟のニールは晴れて・・・冒険者に登録するんだよ~♪
って・・・ヤ、ヤバいっ!マジヤバいっ!急がなきゃっ!
折角の『記念日』がぁぁぁぁっ!』
イアンの表情が真剣なモノへと変わった瞬間、
『えぇいっ!こうなったらっ!身体強化っ!』と声を挙げバフをかけると、
イアンの身体か『ポワッ』と淡い光に包まれた。
そして身体の感覚が向上した瞬間、
『急げぇぇぇっ!』と、・・・。
声を張り上げながら凄まじい速度で駆け出し、
横目に入る景色が異常な速さ流れている事に気付いた・・・。
「あ、あれ?ちょ・・・ちょっと~・・・速くね?
ん~・・・やっぱり速い気が・・・?
まぁ~いっか~♪それっ!」
『ドッギューンッ!』と爆音を発し土煙りを上げながら、
弟が待つ『冒険者ギルド』に爆走するのだった・・・。
~ 冒険者ギルド前 ・ カフェレストラン ポリポリ店内 ~
『・・・にぃちゃん遅いなぁ~?』
冒険者ギルドの前に在るカフェの中で、
アイスコーヒーを『ズルズル』吸い込むニールの姿が在った・・・。
「まさか、にぃちゃん・・・またやらかすつもりかな~?」
そう気だるそうに呟きながらストローでグラスの氷を廻し、
その『カラカランッ』と、涼し気な音色に緩やかに口角を上げていた。
『俺の名はニール・・・。
現在15才で赤髪短髪・・・。
『S級冒険者』でもあるにぃちゃん(イアン)と2人暮らしなんだ。
先日15才となった俺は今日晴れて『冒険者になる』為、
ここ・・・『冒険者ギルドの本部』にやって来たんだ。
だけどさ・・・来ないんだよ。
まぁ~冒険者としての依頼があるからさ~、
遅れる事は予想出来るんだけど・・・ね。
うちのにぃちゃん・・・かなりの『おっちょこちょい』なんだよね。
それも深く溜息を吐くレベルでさ?
仕事は出来るみたいなんだけど・・・ね?
俺が入るパーティーはもう決まっていて、
みんな同期で俺を合わせてメンバーは4人。
『E級の新米冒険者』として気合い入れて頑張るぞっ!』
「にぃちゃん・・・本当に間に合うのかな~?」
『ふぅ~』と溜息混じりに窓から『冒険者ギルド』の建物を眺めていると、
ふと・・・ギルドの建物の中から出て来る人達と目が合ったのだ。
ストローを口の中に入れたままクルクルとコーヒーを回していた動きが止まり、
その顔見知りに対し『ペコリ』と頭を下げたのだった。
するとその相手が軽く手を挙げながら仲間達に何かを伝えると、
みんなが気安く手を挙げながらニールの居る店へと入って来たのだった。
『カラカランッ♪』と店の扉を開けた瞬間、
涼し気な音色のベルが聞えると、
3人の大男達が『よぉ~ニール』と手を軽く上げながらやって来た。
そして僕が座って居る四人掛けの場所にそれぞれが腰を下ろすと、
黒々とした顎鬚を蓄えた『トゥーリオ』が笑みを浮かべながら話し掛けてきた。
「なんだ~ニール?
こんな所で黄昏やがってよ~?
今日はお前・・・ギルドに登録するんじゃねーのかよ?」
トゥーリオの仲間がアイスコーヒーを注文するのを見ながら、
ニールは『はぁ~』っと深い溜息を吐いた。
「まぁ~そうなんだけどさ~?
来ないんだよ・・・にぃちゃんが・・・」
ストローを咥えたまま上下に動かし、
頬杖を着くニールの表情は冴えなかった。
そんな様子を見せるニールに、
トゥーリオは『ガハハッ!』と笑って見せた。
「まぁ~イアンさんだからな~?
S級なだけあって、信じられねーぐらい強いんだが、
基本あの人は・・・おっちょこちょいだからな~?
きっと何処かで野宿でもして、寝坊しちまったんじゃねーか?
ガハハハハッ!」
そう豪快に笑い飛ばし、ニールの肩をバシバシ叩くトゥーリオは、
『A級冒険者』であり、パーティー名を『フォレスト・ラビット』という。
その豪快な男達のパーティー名が『・・・森兎?』と、
余りにかけ離れた名にギャップを感じずにはいられない。
このパーティーの構成はリーダーでハルバート使いのトゥーリオ、
そして魔法使いのニコル、弓使いのトッド・・・。
今、此処には居ないが盗賊のルル・・・。
以上この4人でパーティーを組んでいる。
暫く雑談している時だった・・・。
ニールが再び窓の外へと視線を向け『はぁ~』っと溜息を吐くと、
ニコルが気を使って『もうすぐ来るさ』と笑顔を向けた。
「なら・・・いいんですけどね~?」
テンションサゲサゲで外にあるギルド本部を見つめていると、
トゥーリオがハゲた頭を『パシッ!』と叩きながらこう言った。
「大丈夫だってっ!ニールよ~・・・心配すんじゃねーよ?
お前の兄貴・・・イアンさんの事だ。
万が一なんてある訳がねーし、それによぉ~?」
そうトゥーリオが入った途端、何故か不気味な程笑顔を向けて来た。
そんなトゥーリオに顏をヒクつかせ、
窓側に身を引かせると『ガハハッ!』と笑いながら口開いた。
「イアンさんはきっと慌てて此処に向かっているはずだ。
俺の予想では恐らく・・・いや、絶対だな?
絶対に『身体強化』を使ってとんでもねー速度でやって来るに違いないっ!
だから激しい騒音なんかが聞こえりゃ~よ~
それは間違いなくっ!イアンさんだっ!」
そう言い切ったトゥーリオが仲間達に、
『なぁ?前たちもそう思うだろ?』と尋ねると、
満場一致で『そりゃ~絶対だな』と確信を持ってニールに告げたのだった。
(ははは、トゥーリオさん達に気を遣わせちゃったな~?
いくらにぃちゃんだって、騒音なんて・・・あははは)
少し気持ちが解れたのか、
ニールは肩の力を抜きながら『そうですね』と口にした時だった・・・。
『ドドドドドドドドドドドドドドッ!』
「なっ、何だ何だっ!?地震かっ!?」
「みんなーっ!テーブルの下に隠れろぉぉぉっ!」
『きゃぁぁぁっ!』
このカフェに居た客達が一斉に声を挙げ、
テーブルの下などに隠れて身の安全を願っていると、
ニールには聞き慣れた声が近づいて来るのがわかった・・・。
「だっ、誰かぁぁぁぁっ!と、止めてぇぇぇぇっ❕
いやぁぁぁぁぁっ!」
絶叫とも取れるその叫び声に、
テーブルの下でトゥーリオと顏を見合わせると・・・。
『はははっ、ま、まさか・・・だよな~?』と、2人は同じ事を言った。
『とっ、とととと・・・止まらないんですけどぉぉぉっ!?
誰か僕を止めて下さぁぁぁいっ!』
その悲痛な叫びに額を押さえたニールは、
ボソッと『に、にぃちゃん・・・だ』と声を漏らし、
『はぁ~』っと盛大に溜息を吐きながら表へと出て行った・・・。
するとやはり・・・半べそをかきながら駆けて来る者は、
間違いなく兄であるイアンだった・・・。
「ま、まじか?」
そう項垂れるニールの肩を『バシッ!』と力強く叩くトゥーリオは、
『俺達に任せろっ!』と歯を『キラリ』とさせると、
仲間達に命令したのだった。
「いいか~野郎共っ!
これから暴走するイアンさんを俺達が止めるぞっ!」
「あぁ、わかっているっ!」
「フッ・・・任せろっ!」
それぞれが何故か歯を『キラーン』と光らせ承諾すると、
魔法使いであるニコルが『スロー』の魔法を使った。
だが、1度使った程度では速度は緩まず、
『チッ!おのれっ!』と声を荒げながら数回に分けて『スロー』の魔法を使用した。
だが・・・『と、止まらねーっ!?』と、驚愕するニコルに、
今度は弓使いのトッドが矢の羽をペロッと舐めた指で整えながら口元を緩めた。
「こんなもん、矢を放ってイアンさんを上に飛ばせりゃ~、
何とかなんだろ?」
そう言いながら矢を番え弓を構えると、
その所作に似つかわしくない奇声を挙げた・・・。
「キィェェェェェェッ!ぶっ飛べおらぁぁぁっ!」
『ヒュンッ!』と小気味いい風切り音を響かせながら、
暴走するイアンに一直線に向かった・・・。
するとニールの隣でドヤ顏を決めていたトッドの顔色が青ざめ始めた。
「え、えっ!?よ、避けないのっ!?
イ、イアンさん・・・避けてぇぇぇっ!?」
隣で見ていたニコルが『あのぶっ飛べーは何処に?』と思いながらも、
矢を目で追っていると・・・。
『カチンッ』
『・・・はい?』
このフォレスト・ラビット(森兎)の面々の顎が、
下まで落ちたかのような錯覚に捕らわれていた。
するとトゥーリオが『ここは俺様がぁ~』と、
いつの間にか両手に握られていたハルバートを構えると、
突き進んで来るイアンに向かって全速力で駆け出し、
その反動を利用しながら『死ねぇぇぇっ!』と怒声を発した。
(・・・今死ねって言わなかった?)
そんな疑問を心の中で呟いていた時、
豪快に振り下ろされたトゥーリオの一撃は・・・。
・・・ハズレた。
『ドカッ!ヒューンッ!』
暴走するイアンに跳ねられたトゥーリオは、
軽くカフェの屋根を越え、傍に在る川へと『ポチャン』と音を立てて落ちた。
『誰かぁぁぁっ!』と再び叫び声を挙げた時だった・・・。
突然道に出て来た長い茶髪の女性が歩いて来ると、
暴走するイアンの前に立ちはだかった。
周りから『危険だっ!逃げろっ!』と声が挙がる中、
その女性はイアンと衝突する寸前、体捌きで移動し、
それと同時に『こうやって止めんのよ?』と言いながら、
『ひょい』っと細い足を出して見せた。
すると『ガツッ』と足に引っかかったイアンは、
見事に躓き『ズデデデデェェッ!』と、顔面から地面を滑って行った。
そしてニールの居る場所へ、ヘッドスライディングで到着すると、
足を出したその女性がニールに笑顔を向けてこう言った。
「ニール坊・・・冒険者になるんだったら、
筋肉ばかり鍛えてないで、ちゃんと・・・頭も鍛えるんだよ?」
そう言いながらウインクすると、
ニールは顏を赤らめつつ、咄嗟に視線から逃げるように俯いたのだった。
そしてそれを見ていた女性は『うふっ♪か~わいい♪』と舌舐めずりすると、
『バイバーイ♪』と言いながらその場から気配も残さず消えたのだった。
『うぅぅっ・・・』と地面に半ば埋もれたイアンが顏を上げると、
何故か少し顔が赤いニールに乾いた笑みを浮かべながら口を開いた。
「お、お待たせ~・・・あははは・・・」
「・・・顏、泥だらけじゃん」
「あははは・・・」
こうしてドタバタしたニールの冒険者登録は終了し、
ニールは同期の仲間達と依頼をこなす為、
E級冒険者として人生が今・・・スタートした。
その後・・・。
ニール達の背中を見送ったイアンは、
ギルドに依頼の完了を報告するとギルドマスターに呼び出され、
街道を荒した責任と損害賠償を請求されたのだった・・・。
意気消沈しながら帰宅し風呂に入ると、
お湯に浸かりながら一歩を踏み出した者達の顔を思い出していた。
「はははっ、僕にもそんな頃があったな~」
そう懐かしがりながら風呂からあがろうとした時だった・・・。
突然『うっ!』と呻き声を挙げたイアンは激しい頭痛に襲われ、
脱衣所で頭を抱え蹲ったのだった・・・。
「なっ、何なんだよ・・・コレ・・・は・・・」
呻きながら絞り出した言葉は、
『な、何だよ・・・き、君は・・・誰・・・?』と挙げ、
そのまま『パタリ』と意識を失ったのだった・・・。
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