第18話

日を跨ぎながらも家に着いた名無しとメリアは早速、中に入ろうと玄関の扉に触れ…。


普通に開いたんだが…不用心では?…だが気配を探ると家には誰も居ないみたいだから良しとしよう。


「ここが俺の家かぁ…」

「失礼致しますわ」


メリアが言うには二階建ての1LDKらしく正直よく分からないが多分良いんだろう…一通り家の中を見終わった所で。


「しばらく泊まっていってもいいけどメリア…どうする?」

「ご迷惑でなければ是非宜しくお願い致しますわ」


メリアがしばらく泊まっていく事になり、これからについて話す事になった。


「しばらくメリアが泊まるなら、食材とかが何も無かったから一緒に買いに行くかい?」

「いえ、わたくしだけで買いに行きますわ…名無しは探索者の方を優先していただければ宜しいかと、もし大会に参加するなら早い方が良いので」


確かに…と俺は思い、日を跨いで家に着いたのでそろそろ昼にはなるが早速行動すべきだと思いメリアに伝える。


「今から貰った書類を書いて必要な物と一緒に近くの探索者ギルドにでも向かうよ…メリアは?」

「わたくしは食材の買い出しにでも行った後、この家の事は任せて頂ければ良いですわ!水や電気は通ってるようですし!」


という事でメリアは食材の買い出しに、昼過ぎにようやく俺は書類を書いて必要な物と一緒に探索者ギルドへと向かった。


しばらくして探索者ギルドに着いたがやはり東京…ギルド内はこの時間は結構、人が居るようで待ってるとハベルが?。


『そういや大会には参加するのですか?名無し、貴方なら優勝出来そう…『無理だろ、』

んな⁈何を言うんです!へーべ!』

『前にあったあの死神少女のヒガンが他にも居る可能性があるんだぞ?…俺でなければ勝てないんじゃあ難しいだろ…『だが挑戦しない訳にはいかないだろ?』そうだな、良い経験になるかもしれない』


そう脳内会話をしてる内に呼ばれたので向かい用件を聞かれたので名前を言い、探索者になりに来たと話すと?。


「貴方が名無し様ですね?、話は他のギルドから伝わってます…書類やそれ以外の提出物をお願い致します…」


説明の後、必要な物と料金10000円を渡した後、しばらく待つ事になり…すると戻って来たようで。


「そういえば名無し様は今度開かれる大会…最強探索大会にはご参加されるのですか?されるのであれば手続き致しますが…「参加します」分かりました…ですが探索者になるに至って筆記と実技がありますが…お時間はありますでしょうか?」

「はい、あるので今からでも大丈夫です」

「では別室に案内しますね、筆記が終わり次第、ギルドマスターとの決闘ですのでその都度説明します…ではこちらに」


別室に案内されて椅子に座る事になり、用紙と鉛筆、消しゴムを渡されて。


「では一時間経ったら来ますので…あぁ流石に無いと思いますがズルは…ダメですからね?」

「そんな事しませんよ…さっさと始めましょう」


いわゆるテストが始まり…内容は人としての基本と探索者になるに至っての基本を確かめるテストだった…と思いきや裏もあり基礎的な一般常識なのがあった…やがて時間が経って。


「はい…終わりです…書くのをお辞めになって下さい…ではこれからここのギルドの練習場に案内しますので」


そう言われて案内された先には大柄な男が練習場のど真ん中に居て、端っこには人がちらほらと居た。


「お?、あれが噂の名無しってやつじゃ無いか?」

「みたいだな…」

「負けるのに賭けるぜ俺は」

「…来たか」


どうやら耳を澄ませると俺は噂の名無しらしく、ギルドマスターからは来たか…と言われつつも受付嬢についていく。


「君が名無しだな?…私は東京のギルドマスターの東野トウゴだ、気軽に下の名で呼んでも構わない、宜しく」

「はい、俺は名が無いから名無し…今日は宜しくお願い致します」


お互い握手を交わして早速、トウゴは説明する。


「早速だが私と名無しで決闘を行う…ルールは殺しは無しの固有アリ、お互いに木剣を持って戦う…良いな?「はい!」…審判は受付嬢に任せる」


練習場に置いてある木剣を端っこに居た人が持ってきて準備に俺達は入る…そして。


「始め!」

「…っと⁈」「…フン」


受付嬢の開始の宣言のすぐに先手必勝で俺は攻撃したのだがまるでを斬った感覚だ…トウゴの固有スキルはもしや…。


するとトウゴは煙のように消え、煙が俺に纏わりつきつつ実態を露わにするとトウゴに首を絞められていた。


『煙…!!実態の無い者を掴む方法ならある!!』

「驚いたか?…このままだと負けるぞ?…ッ⁈」


俺は影に逃げ込み距離を取りつつも影から現れつつも頭をドラゴンに変身させてドラゴンブレス…炎をトウゴに向けて発射するが…。


「遅いな!…そんなんじゃ足元を掬われ…⁈」

『掛かった!このまま俺の足をドラゴンに変身させて』


さっき伸ばしていた影で捕まえたトウゴの元へ身体強化で俺の事を舐めて油断していたトウゴの腹に足蹴りをかまして練習場の端っこまで骨にヒビを入れる勢いで吹っ飛ばした。


「ぐぉおおおおお⁈!」

「…」


やがて練習場の壁にぶつかりトウゴは倒れるのを受付嬢は確認し。


「名無し様の勝利!よって……合格です!」


すると周りの人らが歓声を上げて近づいて来る。


「おい、名無しだったか?あんたすげぇな!トウゴを吹っ飛ばすなんてよ!」

「そうだぜ!てっきり負けるかと思ったのに」

「こら!皆さん!名無し様にはまだ説明が残ってるんですよ!」

「えっと…」


するとトウゴが腹を摩りながらこちらへとやって来て…周りに居た人らは離れるが。


「…すまなかった!!」

「えっと?…一体何に対しての」

「君の事を舐めていた!故に油断していた!…君の先程の戦い振り…まるで手慣れの探索者だったよ…合格だ受付嬢、案内を頼む」

「はい、お任せを…では名無し様こちらに」


受付嬢の案内の元、筆記を行った別室に来て椅子に座り説明を受ける。


「正直に言うと本来の探索者になる試験…筆記と実技のどちらも合格してなければいけませんが今回はギルドマスターからの合格という事で名無し様には数日後、また後日ここに来て探索者証を貰うか家に速達でお届けします…「速達の方でお願いします」…では説明に関してはこちらの書類をよくお読みになって下さい…では大会へのご参加の方も無事、合格しましたし、こちらで手続きしておきますので今日はお疲れ様でした」

「はい、本日はありがとうございました」


どうやら無事に合格して探索者になれたようで探索者証などは速達でお願いして合格した後の説明などは今、貰った書類を帰ってから読みながらメリアの帰りを待って帰って来た後。


探索者になれた事、色々話してると今日はお祝いですわ〜!!と言われた…その後、メリアの手作り夕食を食べてお風呂に入り、歯を磨くなり何なり色々と済ませて。


「本当に名無しが探索者になれて良かったですわね…速達をお願いしてるなら明日はどうなさいますの?」

「しかるべき場所でCTの手続きをしに行くよ…その後は今日行ったギルドで固有スキルの制限の事を話してみようかと思ってね…メリアは?」

「わたくしは日本のダンジョンに挑戦してみようかと思いますの!配信しようと思いまして…終わったらギルドに来ますから待って頂けると嬉しいですわ」

「分かった…先に固有スキルの制限解除してるかもだけど明日の事は明日に任せよう…なんか眠いし…あ、寝室は一階にあるだけだから使っていいよ俺は床で寝る」


身体に悪いですわ!と言われ譲り合いが夜中まで続いたが結局は俺が折れて一緒に寝る事になった…金に余裕があったら敷布団、買っとこ。

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遅れてすみません…ちなみにまた遅れます。

そういや「」、『』で間違えてるかもしれません…ご指摘しても構わないので宜しくお願い致します。

主人公の名無しの固有スキルは創造なので他の主人公が持つ力は別だと認識して下さい…何処かで間違えてたらすみません。

久しぶりの投稿なので全話との整合性が取れてるかそろそろ不安で夜しか眠れません。

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