悠久の孤月
陰東 紅祢
登場人物・壱 ~始まりの章~
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武に長けた善良で心優しい戦神。閻魔、帝釈天とはとても仲が良い。
彼は生まれながらに備わっていた自身が持つ力を過信したがゆえに、ある日力の暴走を止めることが出来ず大切な父母を自らの手で殺めてしまった。後悔と罪悪感に苛む彼は陰に籠る日々を送っていたが、そんな彼を最初に救ったのが
帝釈天に何度も戦を仕掛けるもその度に敗れるが、次第に戦う事自体に楽しさを覚えてしまい、紗詩の事とは関係なく帝釈天の命を奪う事に野心を燃やし始める。その為には手段を選ばない卑劣な性格へと堕ちた。
ある日帝釈天には「魂の核」が無い事を知り、それが麒麟にあることに気付いてからは彼を執拗に狙い始める。
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天界の番人。閻魔、そして毘天(阿修羅)とはかつてとても仲の良い友人だった。
毘天が落ち込んでいる時、様子を見に行った時に紗詩に出会っている。
毘天が彼女に惹かれているのを知っていたが、ある日紗詩自身の告白と彼から逃れられない現状から「匿って欲しい」と持ち掛けられてきたことで、彼女を神殿に匿う事にした。その事実を知らない毘天は帝釈天が自分から強引に紗詩を引き離したとして、恨みを抱き友情に亀裂が生まれて争うように。
紗詩を匿い、彼女と交流をするうちに帝釈天自身も彼女に惹かれ、やがて恋仲に発展。妻として娶り、現在に至っても仲睦まじい夫婦となっている。
長く毘天との争いが絶えない事に心を痛めた紗詩の為に、帝釈天は自らの魂を二つに分け、要の部分となる核を麒麟に託している。
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人間の少女。心優しく慈愛に満ちている。
落ち込む毘天と偶然出会い、彼の傍で献身的に彼を見舞い励ましていたが、彼を気にかけて訪ねてきた帝釈天に紗詩の心は大きく傾いた。
毘天が元気になったのを頃合いに彼に別れを告げ離れようとしたが毘天がそれを許さず、彼の傍に縛り付けられてしまう。しかし自分の気持ちに嘘がどうしても付けなかった紗詩は隙を見て帝釈天と接触し、匿ってもらうよう願い出た。
自分に正直に、ただ同情で付き合うのは毘天にはあまりに酷であり、自分にとっても苦しみしかないと冷静な判断だった。
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帝釈天、毘天の友人。二人よりも体が大きく、浅黒い肌をしている。
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