月の表裏から始まる導入部。月はいつも同じ面しか見せない、いきなり比喩かと思いきや、それが物語の核心に絡みつく。「週ごとに容姿が変わる」病気。鏡では変わらないのに、他人の目にだけ美醜が反転する。美しい週と醜い週。表と裏。外見が内面を欺く、というテーマは古今東西の文学で腐るほど使われてきた、しかし!ここではそれを人工的なモノで落とし込んで、SFチックにひねってる。実にいい!実にいい!この作品は何よりひねりがいい。ぜひ、この物語の結末を見届けてほしい。