解毒 短歌連作12首への応援コメント
(ウクライナ戦争を思わせる4首から、掌編的なやつを書いてみる。)
「愛情が、ゲリラ豪雨の愛情が欲しい!」と叫ぶトリックスター
エトセトラ…そして夕暮れ ひまわりの花が泪を零す夕暮れ
星の夜の原子炉建屋に降り立って交尾するペガサスとペガサス
鴎かもめ鳴く渚に俺のクローンの土左衛門どざえもんつぎつぎ流れ着く
トリックスターことバンクシー画伯が、戦地に壁画を書き連ねても。
ゲリラ豪雨の愛情は裏切られ、弾丸の雨あられに飲まれていく。
それでも芸術家たちは、叫ぶことを諦めない。
ウクライナの国家ひまわりが、放射能を吸い込みながら流した涙も、今は枯れ果てようとしているのか。
花の放射能除去効果。
人類にとっては、ヤマトがガミラス星に取りに行くほど、欲しいもの。
向日葵にとっては、生命維持の副産物(エトセトラ)。
ロシア軍に攻められたザポロジエ原発は、今はどうなっているのか。
案外、ペガサスがラブホ代わりに使っているのかも知れない。
ソナー技術で(方向感覚を狂わされ)大量死させられたイルカ。
一方、ペガサスの生命の営みは「人間の争いの、巻き添えにされる自然」からの、一種の反逆なのだろうか。
それでも、ロシアの指導者は、己のクローンを作って生き延びるだろうーー戦争は終わらない。
ついでに、優秀な兵士のクローンも作られ、実践投入されるかもしれない。
人間の死骸、クローンの死骸。いくら増えようが、鴎たちは我関せずだ。
人間ごときの愚昧さ・横暴さなど、それも自然の一部でしかないのだ。
いくら環境破壊がされようとも。
人類が滅亡した場合、それからたった150年もあれば、(地球は)元の自然の姿を、自己復元できるのだから(そんな説もある)。
作者からの返信
4首とも我ながら不穏な歌ですね。
評価していただいて、嬉しいです。
さらに、
素晴らしい掌編まで創作していただき、
感謝感激感動です。
「鴎たちは我関せずだ。」というフレーズが、
格好いいですね。
なお、明日くらいに、
サポーター限定近況ノートで、
現代詩1編を公開予定です。
よろしければ、ご覧くださいませ。
解毒 短歌連作12首への応援コメント
『らぷらぷ』という音の心地良さと『瘤の闇』の不穏さの組み合わせが好きです。
一首目の『どぷどぷ』と『らぷらぷ』の感じの違いも印象的でした。
神話的な距離感が刺さるお歌の中で、『うしろまえ』の現実感がグッと来ましたが、この並びですと、この言葉がどこか神の独り言のようにも感じます。
『トリックスター』も好きでした。
作者からの返信
丁寧に読んで下さり、ありがとうございます。
オノマトペが好きなので、
新しいオノマトペを作って、使ってみました。
「うしろまえ」は、あるある短歌ですが、
小余綾さんの言うように、
ちょっと神秘的な警句のようにも響きますね。
トリックスター=私なのかもしれません!?
解毒 短歌連作12首への応援コメント
かき混ぜた混沌が、ラテアートみたいに広がってますね。
重なる言葉の連なりが驚きを届けてくれます。雲の峰~が好きです。遠くからは白く、近づくとシースルーな感覚、美しいです。
勉強になりました、ありがとうございます( ;∀;)
作者からの返信
かき混ぜた混沌が、ラテアートみたいに広がって
素敵な鑑賞をありがとうございます。
シースルーエレベーターは、
どこまでもどこまでも昇っていって、
そのうち世界もシースルーになっていくのでしょう。
解毒 短歌連作12首への応援コメント
七首目の見立てが面白いですし、素晴らしいと思いました。
タイトルもいいですね!
作者からの返信
ありがとうございます。
七首目は、幻想性と社会性を取り合わせてみました。
タイトル「解毒」も褒めていただき、嬉しいです。