コレからの目標!
此処では転倒しても当たり前!
(^▽^)/
今利根川沿いをのんびり走ってます、未舗装の堤防の上に続く道、XTで舗装路も悪くは無いけどヤッパリ未舗装で本領発揮、今回で四回目なんですがシフトの都合で中々休日に重ならない、でも逆にコースが空いてて好都合、俺ってメンタル弱々だからギャラリーも居なくて大転倒しても観られ無いでしょ?、だから平日は好都合なんですね…。
でも本日は休日なんですよね…、他のグループや見物に足を運ぶ人も居ますよね…、まぁオフのコースだから転倒しても当たり前と割り切って走りましょ!
到着するとやはり国民的休日、堤防の上や中程にギャラリーが、野郎なら良いですが処々に女性も混ざってる、リッチなグループはトランポハイエースでモトクロッサーを持ち込み、勿論女性も持ち込みですよね~。
まぁ何れにしろ俺には縁の無い世界ですね…、安いんですよね家の会社のお給料…。堤防に工具一式入った荷物を降ろし走行準備、エンジンや足周りは此処まで乗って来る間にチェック済、さてコースイン!
五周ほど廻って一旦荷物の場所に戻る、勿論楽しいですよね!って言ってもられない、本来此処に来た目的が在るんです、新しい目標が出来たんです…。
(⌒▽⌒)
浦安に行った日に村上先輩の走行シーンが眼に焼付いた、唯でさえ同じVTでもあんなに速いのに舗装路で自由自在にオフのDTでラインとアプローチアングルを変え、レプリカや格上の排気量のバイクを牛蒡抜きしてたんです、だから俺の追い付きたい背中が決まった、コレからの目標なんですね…。
「この間も此処に来てましたよね?」
突然横から声が掛かる、声の方を振り向くと物腰の柔らかな女性、こう言うと失礼だが俺より歳上っぽい、多分美澄よりも歳上かな?、でも何で俺に声掛けて来るんだ?。ライディングウェアを召されてるから何処かのグループの方かな?、だとするとコースで邪魔だって事?、モトクロッサーと混成でコース使ってるから俺のXTじゃ遅くて邪魔に為るのかな・・・。
(-ω-;)ウーン
「走路塞いじゃいましたかね?、だとすると申し訳ない」
「ハイッ?、何の事ですか?」
「私のバイクじゃ皆さんのお邪魔なんじゃ…」
「此処は皆に解放されてますから誰が走っても問題無いと思いますよ?」
「ですよね~、其れじゃ何のご要件でしょうか?」
「一寸貴方のオートバイ見せて貰いたいのですが構いませんか?」
「私のバイクですか?」
何で?、正直に言うと訳が判らん、型落ちだし、外観だって上中下の下と言った所、乗務で使ってたバイクだから外観は傷だらけだし、周りにはピカピカな新車や見映えの良いバイクがゴロゴロしてるのに?
(゜.゜)エッ
「ええ其のXTですよ」
(*^^*)
「ボロいでずけど其れで良ければ構いませんが?」
「ありがとう…」
近寄り熱心にXTを見てるけど何だろな…、もしかして余りにボロいのが珍しいのか?、んな理由無いよな…。
「少し前の
熱心に見ていたが顔を上げて振り向いた…。
「其れって初めて来た時の事ですね、今日で四回目ですよ」
「初めて来た日?、四回目?、でもおかしいな…、あの
「
「そうですか…、ではもう少し見せて貰いますね!」
(=^・^=)
又熱心に見てるけど一体何だろな?、年上の人に失礼だけどニコニコして微笑ましいんだ。でもソロソロコースに出たいんだけどな…。
「ありがとうございました!」
満足したのだろうか笑顔で挨拶されて堤防の方へ戻って行く?、何処かのグループに居られたのでは無いのかな?、堤防の上迄上がると腰掛けてコースを見ている、一体何だったんだろうか?、考えてもしょうが無いコースへ戻って走りだした。
コースに出ると余計な事は一つずつ頭の中から消えて行く、元々複数の事を同時に熟せぬシングルタスク、お頭が軽いから其れはしょうがない。今は走る事に集中追う背が見えた事で俺が身に着けなきゃいけない事も判った、只速く走るだけじゃ駄目だと、手足の様に扱う為にはどんな状況でも姿勢を変え正確に切り込めるアプローチが必要だと。其れを路面のグリップが低いラフロードで専用タイヤではなく今履くオンオフ両用の此のタイヤ、限界が低いから低い速度でもで其れを体得出来る、暫くは此処に通い詰める事に為るだろうな、でも何より愉しいんだ無心で走る事が。
日が西の空に傾き始める迄走って休んでを繰り返し、ソロソロ帰ろうと荷物を括り付けディバッグを背負い帰り支度を済ませる。ふと気になり堤防の上を見ると先程のお姉さんもメットを被りバイクのエンジンを掛け帰り支度してる、昼近くから今迄随分長い事堤防で見学してたのか…、何処かのグループのメンバーかと思ったのだが此処にはソロで来られた見たいだな。
「あの
全くの初対面で緊張せずに話せたのはあの二人の影響なんだろな、そんな事を思いつつ走り去る姿を見送っていた…。
「さて晩飯何買って帰るかな?」
昼前から何も喰わずに走ってたから腹の虫が鳴いてる、幸いに本日大転倒は無く埃を叩く程度で今の服の儘店に入れるレベル、何度も転倒は在るが粗リアからのスリップダウンで車体も服も無事、腹の虫に急かされてコースを後にした。
然し不思議な事も在るもんだ、こんなボロボロのXTを見て楽しそうに笑ってた、何でなんだろな…。
安いんですよね会社のお給料…
(´;ω;`)ウゥゥ
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