intuition 9-1
「咲って呼ぶね」
淡々と言った、覗き込むもう少し顔を傾けたため金髪が少し揺れた。
美月、くんの視線はずっとこちらにある
つい最近までは遠い存在だった美月、くんから自分の名前が出てくるのが不思議であるし、自分の名前を知っていることにも驚き目が開きっぱなしである
握る鉛筆が指から転げ落ちそうだった
一体全体どこで知ったのだろうか
「咲?いい?」
傾けたまま少し上目遣い気味に聞いてくる少し茶色い目で見つめてくる美月、くんに
『いいよ』
としか誰にも言えないだろう
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