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「やったー!!咲ちゃん本当にありがとうっ!」




小春は屈託のない笑顔でバンザイをし、お礼と同時に私の手を握った。小春の手は小さくて暖かい。指にはなんのキャラクターかわからないがキャラクターが施さてれおりピンクとホワイトで下地が塗られダイヤモンドのチップがキラキラしていた。





そう私はart サークルの入部届を書き終えたのだった_____





小春のあの必死な訴えと手を口元に添えキュルキュルといった目で私を捕らえてきたのだからもう逃げられなかった





私は意外とお願いされると断れない性格なのだろうか





art サークルへの入部が嫌か。小春の無理やりなのか。と問われたら答えはNOだ。






美術には興味はあるし、小春と展示会や美術館へ行けると思うと少しだけ心が踊る。





大学の授業が始まって1週間、大学生は好奇心旺盛と誰がが言っていたが、私も大学生になったのかもしれないと実感が少しだけ湧いてきた。







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