作者後記

えー、皆様。

この度は、私の処女作(にしておそらく最終作)『マァア君、第二の人生はてんやわんや』をお手に取っていただき、誠にありがとうございました。

最後までお付き合いいただけた方が、一人でもいらっしゃったのなら、これに勝る喜びはございません。きっとあなたは、相当に忍耐強く、そしてユーモアのセンスに溢れた、素晴らしい方に違いありません。

今度、うちの「コーフクのジャムサンド」でもご馳走させてください。


さて、この物語を書き終えて、今、私が何を感じているかと申しますと、それは「腹が減った」という、極めて生理的な感覚であります。

やはり、創造という行為は、多大なるカロリーを消費するようです。ミーちゃんに何かおやつをねだってみようかと思いますが、おそらく「自分で作りなさい」という名の鉄拳制裁が飛んでくることでしょう。


執筆のきっかけは、妻のミーちゃんが見せてくれた一枚の新聞広告でした。

まさか、あの何気ない日常の一コマが、私の内に眠っていた文豪(?)の魂を揺り起こし、こうして一冊の本(の原稿)を書き上げるに至るとは、人生とは全く予測不能なものです。まるで、冷蔵庫のプリンが、いつの間にかミーちゃんの胃の中にワープしているのと同じくらい、摩訶不思議であります。


この物語は、私の第二の人生の記録です...??


しかし、そのほとんどは、私の頭の中という、極めてプライベートな空間で起きた出来事で構成されております。つまり、大部分が「妄想」です。読者の皆様におかれましては、「どこまでが実話で、どこからが妄想なのか」などと、野暮な詮索はなさいませぬよう、お願い申し上げます。


作者である私自身にも、もうよくわかっておりませんから。


ただ、一つだけ確かなことがあります。


それは、この物語に出てくるミーちゃんのツッコミの切れ味は、寸分違わず「現実」であるということです。むしろ、執筆にあたっては、かなり表現をマイルドに、オブラートに五枚ほど包んでおります。実際の彼女は、この物語の三倍は手厳しく、五倍は恐ろしいということを、ここに付記させていただきます。


もしこの後記をミーちゃんが読んだら、私の命はないかもしれません。

まさに「後記」ならぬ「後悔」記であります。ガハハハ!


最後に、この物語を通じて私が伝えたかったこと。それは、人生はいくつになっても、アホなことを考え、くだらないことで笑い、盛大にスベることができる、ということです。老いることは、決して色褪せることではありません。むしろ、失うものが少なくなる分、より自由に、より大胆に、人生という名のキャンバスに、奇妙な絵を描けるようになるのかもしれません。


さあ、皆様も、ご自身の人生という名の物語を、今日から綴ってみてはいかがでしょうか。

きっとそれは、誰にも真似できない、あなただけの傑作になるはずです。


それでは、またどこかのうどん屋か、トイレライブラリー、あるいは妄想の世界でお会いしましょう。


最後まで、おおきに!


マァア (隣で「まだ書いてるの?」と睨んでいるミーちゃんに、愛と感謝を込めて)

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