作者がチート嫌いなのにキャラが全員チートになりました
モンブラン博士
チートキャラを生み出した苦悩
今回も勝てなかった。
作品を書き終えるたびに私が思うことです。
自分の生み出したキャラたちを攻略しようと頭を振り絞っていますが、毎回負けるのです。
10年以上同じキャラたちで連載してきましたが、全滅には未だ至らず。
追い詰めたと思ってもとんでもない方法で逆転してハッピーエンドにしてしまう。
作者の用意したルートを全力で無視して縦横無尽に暴れ回り、どれだけ対策を練っても突破してしまうのです。
安易なチートを嫌っていた私が生み出したのは誰よりもチートな連中だったという皮肉です。
『大気圏まで吹き飛ばすほどのパンチ力』
『時空操作能力』
『不死身』
『あらゆる攻撃を倍にして返す。ダメージは全回復』
『太陽と同温度になりあらゆるものを蒸発させ、放ったパンチで転生させる』
『惑星さえ一刀両断できる剣術』
『拳で空間に穴を開け、自由に異世界に行ける』
『未来予知』
彼らの能力です。
なお、全員が人間の開発した武器が効かず不老長寿な模様……
改めて思います。どうやって倒したらいいのかわからん!!と。
私は安易なチートを嫌っているのですが、ヒーローはどんな敵にも負けてはいけない!という理想が暴走した結果、誰が相手でも負けないヒーロー軍団が誕生しました。
作者は苦戦させたいのです!苦戦させて苦戦させて勝たせたいのです!!
しかしながら強すぎて……戦闘が10万字持たないのです!
平均2万字で彼らはどんな強い敵でも倒してしまうのです!
お願いだからもっと苦戦してくれ!!追い詰められての逆転勝利が見たいんだ!
と願っても本当の意味で苦戦したことがないのではないかと疑ってさえいます。
このエッセイで私が言いたいことはひとつだけです!!
チートな設定を思いつくのはいいですが、苦戦させたいと思ったときにめちゃくちゃ苦労します!!
楽勝ばかり→読者がマンネリ化を覚える→苦戦させよう→あれ?どうやって苦戦させればいいんだっけ→考えることすべてを諦める
このループに陥ることがあるので気をつけてください。
チートは圧倒的な強さで頼りがいがあるだけに作者の腕が求められます。
敵の視点に立って考えるといいアイディアが浮かぶかもしれません。
以上になります。
作者がチート嫌いなのにキャラが全員チートになりました モンブラン博士 @maronn777
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