#JKたちの生き方について

@yuNo31

エピローグ

帰宅ラッシュの19時。


周りには死んだ顔の大人たち。


そんな人達と同じくらい私も酷い顔をしている。


でも、今日で終わるんだ。


電車の音が近づいてくる。


ホームにアナウンスが鳴り響く。


黄色い線の内側に行くように、そんなことを遵守するつもりはない。


1歩、1歩と線路に足を進める。


周りの大人は皆スマホを見て私に無関心。


変に止められるよりは断然いい。


電車の灯りが私を照らす。


まるで舞台の袖から当てられるステージサイドスポットの様。


部活をやっていたあの頃の感覚が蘇る。


遠い昔、夢の中の記憶のようだ。


「我は何のために生まれてきたのだ、何故我は愛されないのか…否、我を身篭った母親が我を捨てたことに全ての意味が詰まっているのだろう…」


頭の中にこびりついている台詞をボソリと呟く。


次は愛される子に生まれ変わりたいな。


そう思い、電車が目前に迫っている線路へ私は羽を広げて飛んだ。




これは、私が死ぬまでの日々を綴った物語。

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