正直に言うと、読みながら胸がぎゅっとなりました。
残念ながら学校はこういうところです。
そして、苦しいと思っている人がこんなに多い。
私が子供の頃は1クラス50人体制でした。
私が言っていた小学校は7クラスありましたので
350人+特別支援学級です。
でも、こんなに苦しくなかった。多分。
今の学校のあり方、多分間違えています。
そして、子供たちも、人の気持ちに興味がない子が増えた、これは、学校に勤めていた私が感じたことです。
主人公の孤独や息苦しさ、周囲の無関心や理不尽さがあまりにリアルで、共感してしまう分、痛みとして伝わってきました。
登場人物たちに、多分これっぽっちも罪悪感はありません。無自覚にやっている。そう思います。
だからこそ怖い。
特にアカネの金魚鉢の描写は象徴的で、主人公自身の閉塞感や自分を責める気持ちまで含めて、読むだけで息苦しくなるような感覚がありました。
文章の力で、読者もその「水槽の中」に引き込まれてしまうような、切実な体験をしました。